伊根湾の鰤大敷網(定置網)
昔は、ブリを「刺し網」という漁法で捕っていました。漁場は、湾内から湾外へと広がっていきました。
明治38年(1905年)、伊根に「大敷網」が導入され、ブリの漁獲量が大きく増加しました。その後、各地に広がり、大敷網(定置網)が京都の最も重要な漁業として発展しました。
ここでは、昭和30年代の大敷網漁業の様子を紹介します。この大きな定置網を敷設するために、村中の人が力を合わせて作業しているのがよくわかります。現在では、この伝統の漁法を受け継ぎながら、一部、機械化も進んでいます。
図5 網を仕立てる(図4〜7:北野修二朗氏撮影)
図6 組合員家族総出で、碇にする2万個以上の土俵をつくる
図7 網が絞られると魚が水面をはねる
図8 組合員の婦人による魚より(魚の選別)