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ウ 空港
 本県には現在、第三種空港は1ケ所整備・共用されているものの、第一種空港等のジェット化空港、大型化空港は未整備となっている。このため、2006年の開港を目指し、2,500mの滑走路を有する静岡空港(第一種空港)の整備が進められている。開港後の就航予定としては、国内線は北海道、九州などへの定期便就航を、国際線はアジア各地(香港、台湾、シンガポール等)とハワイ、グァム・サイパンヘの定期便就航をそれぞれ目指している。本県への国内入込客のうち、航空機利用者は約113万人(平成3年)となっており、こうした実績値から、県では北海道、九州など国内7路線を就航させた場合の静岡空港における国内航空旅客需要(平成2003年度)として178万人を見込んでいる。
図表1-1-8 静岡空港の整備イメージ
資料:静岡県ホームページ
http://www.pref.shizuoka.jp
 静岡空港の整備地は、本県のほぼ中央である牧之原台地の丘陵地に位置し、空港アクセス道路が完成すると、東名高速道路の吉田IC及び相良・牧之原IC、第2東名高速道路の金谷IC(仮称)のいずれからも10分程度となり、県民の約9割、330万人が約90分以内で空港にアクセスすることが可能となる。また、静岡空港地下を東海道新幹線が通過しており、県ではJR東海に対して空港新駅の整備を要望している。新駅の設置が可能となった場合、空港新駅から静岡駅までは12分、掛川駅までは8分、浜松駅までは20分で結ばれる。
 空港が整備された場合の経済効果としては、浅羽町が位置する県西部地域では、産業技術集積を活かした新たな先端産業の展開や新規雇用創出等が期待されるとともに、国内外との新たな交流の促進により、国際コンベンションシティーとしての発展とともに、観光面においても、浜名湖・遠州灘などの優れた観光資源の活用などが期待されている。
図表1-1-9 静岡空港の国内航空旅客需要
方 面 空 港 旅客数
北海道 新千歳 52万人
四 国 松 山 13万人
高 知 13万人
九 州 福 岡 38万人
熊 本 13万人
鹿児島 23万人
沖 縄 那 覇 26万人
合 計 178万人
(注) 需要の算定は、新千歳、松山、高
    知、福岡、熊本、鹿児島、那覇の各
    空港に小型ジェット機(130人乗り)14
    往復/日、中型ジェット(230人乗り)6
    往復/日、大型ジェット機(370人乗り)
    2往復/日を就航した場合のもの
資料:静岡県
図表1-1-10 主要都市と静岡(静岡空港)との時間距離
図表1-1-11 空港新駅が設置された場合の東海道新幹線主要駅間の所用時間
資料:静岡県ホームページ
http://www.pref.shizuoka.jp








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