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第3章 ふるさと市民制度のあり方
1 鹿角市における地域間交流事業の動向
(1) 鹿角市転出者の交流の現状(アンケート調査結果より)
 
ア 属性
 
◇鹿角に良いイメージを持つ中高齢者が中心的な回答者
 
○ 鹿角での居住歴10年以上、鹿角を出てからの年数20年以上の、40代以上人がほとんどを占めている。
○ 鹿角市についての印象は、良いイメージを持つものが65%以上を占める。
○ 若年層については、住所変更などで調査表が配達されない人が多かったこともあるが、ふるさとへの思いが強い中高年齢層が回答をしてくれたと解釈すべきであろう。したがって、回答の解釈に当っても、上記の意味で偏りがあることを認識しておかなければならない。
 
イ 鹿角市へのUターン意向
 
◇鹿角に戻る意向を持つ者は少ないが、ふるさととのつながりは強い
 
○ 将来、鹿角に戻る意向を持つ人は9%に過ぎない。戻る理由は「老親の世話」や、家業や土地の相続である。
○ 戻らない理由は「仕事の都合」が46%と多いが、「生活が不便になる」と「住むところがない」が、それぞれ1/4を占める。
○ 回答者全員が、鹿角に親しい人が住んでいると答えている。親戚、友人が多く、家族が住んでいるという人は約半数であった。
○ 全体の2/3の人が、年に1回以上鹿角に帰る機会を持っている。数年に1回と言う人を加えると95%に達する。
 
ウ 「ふるさと会員サービス」について
 
◇従来型のサービスに対する要望が多いが負担意識は薄い
 
○ ふるさと会員サービスについては、「ふるさとのニュース」、「季節の味覚のお届け」、「観光施設の利用割引」といった、従来型のふるさと会員制度にあるようなサービスを求める人が多い。次いで「産業・経済情報」、「家族や知り合いの安否の情報」となっている。
○ このようなサービスがあったら会員になってもよいとする人は3割である。
○ 年会費は1万円未満が2/3、「無料なら考えてもよい」が残りの1/3である。
 
エ 鹿角への協力意向について
 
◇強い地域復興に対する協力意向
 
○ 鹿角の地域振興に対する協力意向は強く、「できることがあれば是非協力したい」と「協力してもよい」が、それぞれ1/4を占めており、「協力するつもりはない」の6%を大きくしのいでいる。
○ 協力の内容は、「周囲の人に鹿角の宣伝をする」、「励ましの手紙やメールを送る」という人が多いが、「仕事や産業の情報を提供する」が15%、「金銭的な寄付をする」が9%、「労力を提供する」が8%あり、「鹿角に帰って働く」、「鹿角の産業に投資する」という人もわずかながら存在することが心強い。
(2) 鹿角市来訪者(観光施設利用者)の状況(アンケート調査結果より)
 
ア 属性
 
◇幅広い年齢層、夫婦・家族連れが多く目的は観光
 
○ 回答者は男性がわずかに多く、年齢層は10代から70代まで幅広い。
○ 連れは夫婦が44%と最も多く、家族、友人、仕事関係と続いている。
○ 回答者の3/4強が、観光目的の滞在である。
 
イ 発地
 
◇県内・近県からの利用者、リピーターが圧倒的に多い
 
○ 秋田県内や岩手、青森、宮城県内などの近県からの来訪者が多く、6割以上がリピーターである。
○ 88%の人が「また来たい」と答えている。調査実施の時期の影響で、農閑期の骨休めなどの利用が多かったことが推測される。
 
ウ 滞在スケジュール
 
◇1〜3泊での温泉休養型観光が中心
 
○ 日程は1泊が約6割と多く、2〜3泊が3割である。
○ 1人当りの予算は、2〜3万円が圧倒的に多い。
○ 旅行先での主な行動としては、温泉、休養、自然や風景を見る、郷土料理の順になっている。スポーツや体験などの活動的なものは、ほとんど見られなかった。
 
エ 情報の入手方法
 
◇旅行業者の宣伝や知人の口コミがきっかけ
 
○ 旅行の事前情報は、旅行業者のパンフレットが多いが、第2位には雑誌・旅行ガイドをしのいで、家族・友人・知人からの口コミという人が多いことは、注目に値する。
 
オ 満足・不満点
 
◇満足な点をあげる人が圧倒的に多い
 
○ 満足な点
・「宿の施設やサービス、対応、環境」などに満足 ― 16人
・「温泉」に満足 ― 14人
・「雪や雪景色」、「食事」に満足 ― それぞれ5人
・「マイランド尾去沢が大規模」、「鉱山の歴史が学べた」、「すべて」、「除雪されていたこと」が満足という回答 ― それぞれ1人
 
○ 不満な点
・「道路」に関する不満(狭い、整備が悪い、凍結して危ないなど) ― 5人
ホテル等のチェックアウト、チェックインタイムヘの不満 ― 2人
・「食事(味付けやメリハリがないこと)」への不満 ― 2人
・「冬期営業しているホテルが少ないこと」、「ホテルなどのトイレに暖房」がないといったホテルなどへの不満 ― それぞれ1人
(3) まちづくりに関わる各種機関・団体の状況(ヒアリング結果より)
 
 市内のまちづくりに関わる主な団体・機関に、活動内容及び活動上の課題と今後の展望、鹿角市の問題点、行政・その他の機関との連携状況、地域間交流事業、まちづくりのポイントなどについて現状を把握するため、ヒアリング調査を実施した。調査結果は以下のとおりである。
 
ア 組織の概要
 
経済産業分野
鹿




[設立] 平成6年、3商工会(八幡平、尾去沢、花輪)合併
[会員数]726名(平成12年度)
[基本方針]
○時代のニーズに対応した事業展開
○地域中小企業の育成・創業支援事業の強化
○経営改善普及事業の新たな展開
[主な事業]
○地域振興事業への支援、参加
○中小企業への経営全般に関する支援
○経営改善のための普及
[活動上の主な課題]
○後継者不足
○商店街の空店舗対策
[今後の展望]
○中心市街地の複合的な魅力形成
○中心市街地活性化のための勉強会を開催中











[設立] 平成11年(観光協会と物産協会が合併)
[会員数]152名(平成13年度)
[基本方針]
○観光・物産ともに受入に必要な態勢強化を図る
○行政、農業、商工業、運遊行、教育の各関係者との連携を強化し、不況に強い観光地づくりを目指す
[主な事業]
○観光の宣伝、受入事業
○物産振興全般に関わる活動
[活動上の主な課題]
○後継者の育成
○地元食材のホテルなどでの活用の検討
[今後の展望]
○観光ボランディアの育成
○インターネットや通販による販売促進
経済産業分野
鹿







[設立] 平成6年(財団法人から株式会社に改組)
[会員数]9名
[基本方針]
○地域別、業種別営業の実施
○地域住民を安定顧客とする地域営業展開
○新幹線の延伸に伴うルート提案の営業
[主な事業]
○ふるさと館、売店、グルメ味館の運営
○八幡平温泉「ゆらら」、アンテナショップ「鹿角ピア」の利用販売
○観光物産イベントの実施
[活動上の主な課題]
○観光客の受入体制の不備
○観光客の減少(魅力の低下)
[今後の展望]
○農業と観光の複合化
鹿






[設立] 昭和59年 [会員数]44名 (平成13年度)
[基本方針]
○収益事業の強化
○特販の充実強化
[主な事業]
○地域振興全般に関すること
○JC間の交流促進
[活動上の主な課題]
○会員の確保
○若い人の意見がとおりにくい
[今後の展望]
○会員の参加意識の向上
○県の補助を活用し、鹿角のCMビデオを制作予定
J
A


[設立] 昭和38年
[組合員数]6,443人(平成13年3月31日現在)
[主な事業]
○営農関連全般に関すること
○金融業務に関すること
○共済事業
○店舗の運営
[活動上の主な課題]
○特産品の開発(コストの負担が重い)
○農家の人手不足(後継者不足)
[今後の展望]
○市場外流通と農協の共存方法の確立
○ふれあい直売所などの活動の充実
経済産業分野








タ|
[設立] 平成元年
[会員数]490名
[主な作業内容]
○清掃等屋外単純作業
○管理監視業務
○造園等専門業務
[活動上の主な課題]
○一部の技術ある人に仕事が集中する
○専門技術者の継承の確保
N
P
O









鹿


[法人会員]平成12年11月22日
[主な事業]
○インターネットプロバイダー
○IT講習会の開催
○特販の充実強化
[活動上の主な課題]
○会員の確保
○回線を保有していないため、競争力が弱い
[今後の展望]
○e-shop鹿角屋の設立(インターネット上のバーチャルショップ)
○鹿角転出者の同窓会モールの設立(出身校別のホームページの設立)
○独居高齢者などの情報を離れて暮らす子どもへ送るサービスを検討

十和田商工会 [設立] 昭和36年1月6日設立認可
[会員数]359人(平成13年度)
[基本方針]
○地域商店街の競争力の強化
○中小企業の経過改善普及
[活動上の主な課題]
○郊外や市外の大型店舗に客足が奪われ、空店舗が増えている
○後継者がいない
[今後の展望]
○空店舗を活用した「街の駅街」構想の展開
○毛馬内ビジョン2008アクションプログラムの実施
○高齢化に対応した一括受注購入システム導入の検討
経済産業関連分野










【設立】平成10年
【会員数】30名
【活動の目的】
○きりたんぽの発祥の地としてきりたんぽに関する情報を発信すること
【主な活動】
○チラシの作成、配布
○11月11日を「きりたんぽの日」としてイベントを企画
【活動上の課題】
○市民はきりたんぽを家庭で食べるため、料理店が育たない
【今後の展望】
○市外への情報発信
○オリジナルのきりたんぽ料理の企画・開発
社会福祉関連分野
鹿








【法人認可】昭和52年
【職員数】事務職員6人、嘱託職員1人、ヘルパー27人(非常勤含む)
【目的】
○地域住民が主体となり、社会福祉、保健衛生、その他生活向上に関連のある関係者の参加・協力を得て、地域の実情に応じた住民福祉の増進を図る
【主な事業】
○ホームヘルパー養成
○訪問、移送、給食サービス
○小地域福祉ネットワークづくり
○介護機器・介護用品貸し出し斡旋
○福祉活動の啓発
【活動上の主な課題】
○介護保険関連事業における民間事業社との役割分担
○福祉に対する関心の向上(特に農村部)
【今後の展望】
○地域福祉活動計画の策定
○集落福祉活動のネットワーク化
○中心市街地活性化のための勉強会を開催中
社会福祉関連分野







【設立】昭和47年
【会員数】5,562名(平成13年度)
【基本理念】
○健康で、明るく、魅力ある高齢者を目指す
【主な活動】
○社会奉仕活動
○友愛活動
○スポーツ振興
○芸能文化伝承活動
【活動上の主な課題】
○活動場所、資金、機材などの不足
○新規加入者の減少
【今後の展望】
○社会奉仕活動に力を入れていく
鹿







【発足】昭和49年
【加入団体】44団体
【会員数】964人
【主な事業】
○鹿角市芸能文化振興大会の開催
○チャリティ芸能祭の開催
【活動上の主な課題】
○活動資金、場所、機材などの不足
【今後の展望】
○インターネットの活用による鹿角民謡を中心とした芸術関連情報の発信
○明治大学マンドリンクラブとの合同音楽祭の開催







【設立】昭和30年頃
【会員数】約100人(平成13年度)
【年齢構成】19〜30歳
【主な活動】
○スポーツによる親睦・交流
○地区で開催されるイベントへの参加
○自主イベントの開催
○芸能文化伝承活動
【活動上の主な課題】
○市民の個性化、多様化により近所づきあいが低下し、組織の維持が困難
○青年会への参加は義務的である
【今後の展望】
○市民の結びつきを確保する場としての機能の発揮
 
イ 各種団体の鹿角に対する認識・意見
(ア) 鹿角市の現状
 鹿角の長所としては、“八幡平の紅葉、温泉、米代川のあゆ”などに代表される自然系資源の魅力をあげる団体が非常に多く、次いで、歴史、農産物(山菜類を含む)を魅力とする意見があげられている。その他、“鹿角民謡、ブラスバンド”などの芸術、“十和田八幡平駅伝”などのスポーツは、全国レベルの資源であるとの意見も出されている。
 鹿角の短所としては、“高齢化、若年層の流出による過疎化”、“産業の低迷、雇用機会の減少”など、地域活力の低下を指摘する声がほとんどの団体からあげられている。特に観光面では、“鹿角のイメージが薄い”、“PRが下手”など豊富な資源を有効に活用できていないという認識を持っている。
 特筆すべき事項としては、“歳祝い”など同窓生の集まる機会は頻繁にあり、参加する人数も多いという意見があげられていることである。これは、市転出者が何らかの形で鹿角とのつながりを継続したいと考えているものと思われる。
 
主な意見のまとめ
○長所(良いところ)
・八幡平の紅葉、環状列石などの歴史、温泉の数は魅力である。
・米代川のあゆ釣りも、雑誌に掲載されたことにより人気がある。
・山菜類も鹿角の魅力の1つである。
・1日の温度差が大きく、農産物の食味、発色が良い。
・ガラスのリサイクルなど、技術のシーズはある。
・鹿角民謡は、県内でも有名である。
・芸術文化協会には、脚本家として演劇では全国レベルの人材がいる。
・市の体育協会では、全国規模の駅伝を開催しており、参加者も増加している。
・全国から指導を受けに来るほどの良いブラスバンド指導者もいた。
・同窓生の集まりは頻繁にあり、また、大半の同窓生に連絡が付く。
 
○短所(問題点)
・若年層の流出、超高齢化、過疎化などが問題である。
・地域が広すぎて共通の意識、目標が持ちにくい。
・地域ぐるみの取組が少なく、PRが下手である。
・他県のテレビが映りにくいなど情報が入手しづらい。
・市民の個性化、多様化により、近所づきあいが低下している。
・代表的な地場産業がない。
・中心市街地が空洞化している。
・鹿角の経済は低迷している。
・冬季は仕事が少ない。
・若い人の働く場所が不足している。
・“北限の桃”の知名度が低い。
・観光が通過型となり、弱体化している。
・鹿角のイメージが薄い。
・観光は、自然依存型である。
 
(イ) 行政、その他団体との“共動”の状況
 市との関係については、“協力して事業を実施している(実施予定)”、“補助金の交付を受けている”など比較的良好な関係にあるとの意見が出される一方、“あまり関わりはない”、“良好な関係ではない”といった指摘も出されるなど、かなりの差異がみられる。傾向としては、行政に近い団体、常に行政と関わりを持つ団体ほど市と良好な関係が構築されているものと考えられる。
 また、こうした団体からは、“市政に参加したい(参加が必要)”という意見も出されており、市との新たな関係構築を希望しているものと思われる。
 その他の団体との関係については、産業分野では、商工会、観光物産協会、JA、観光ふるさと館といった業務上関連のある団体間で“実行委員会や協議会を開催している(予定を含む)”といった取組がみられることから、ネットワークが構築されつつあると考えられる。一方、社会・福祉分野では、老人クラブや青年会など既存の年齢集団において自治会、町内会、子供会などの地縁組織とイベントや奉仕活動などを通じた交流が行われている。
 しかし、市民と行政との視点からみてみると、“行政と市民との連携は進んでいない”という指摘がなされており、目指すべき共動社会を構築するためには、より一層市民主導のまちづくりを展開する必要があろう。また、行政内部についても連携の必要性を指摘する意見が出されており、組織体制や職員意識の改革が求められている。
 
主な意見のまとめ
○行政との関係
・市やJA、観光物産協会と共同でイベントの実行委員会や事業を実施している。
・市と共同で「市民総案内人」制度を実施する予定である。
・市から人件費や委託費などの補助を受けている。
・市民の活動に、市は関心が無いように感じている。
・行政と市民との連携は進んでいない。
・市の委員会に委員として参加している。
・市の計画策定に積極的に参加したい。
・農業施策にも参加したい(参加が必要である)と考えている。
 
○その他の団体との関係
・商工会とタイアップして商店街の情報を携帯電話へ配信するサービスを今年度から実施する予定である。
・JA、商工会を含めた協議会を開催する予定である。
・ヘルパーの育成を県、小坂町の社協、ハローワークが合同で実施している。
・八幡平地区では、産業団体で構成される“経済懇話会”が開催されている。
・十和田地区では、自治会、商工会など多様な団体で構成される“地域開発懇話会”が開催されている。
・消防団、自治会町内会、子供会などの地縁組織とは交流がある。
 
○その他
・行政内部の連携が必要である。
 
(ウ) 地域間交流について
 市で取組んでいる地域間交流事業については、各団体ともあまり関わりがないと感じている。特に「ふるさと大使」に関しては、“市民に関係がない”、“充分活用できていない”といった厳しい指摘がなされており、現在取組んでいる地域間交流事業のあり方に再考を促す意見とも考えられる。
 一方で、各団体とも外部の人材活用の必要性を指摘しており、情報やノウハウの提供、鹿角の情報発信を期待する声が多い。
 多くの団体が地域間交流に取組んでいるものの、共通して自己の事業・活動の範囲にとどまり、その活動を市全体の地域づくりの中に位置づける、結びつけていく視野の広さに欠けていると感じられる。そのため、地域づくり全体を視野に入れた地域間交流が展開できるよう、既存団体の連携のあり方及び市民の参加意欲や多様なアイデアを活かせる仕組みづくりが必要であろう。
 
主な意見のまとめ
○市の地域間交流事業について
・「ふるさと大使」には、あまり親近感がない。
・「ふるさと大使」のことは市の広報に掲載されているが、市民とは関係のない存在に感じている。
・著名な人が多く、講演を頼みたくても予算がなく依頼できない。
・「ふるさと大使」は市で講演を依頼する程度であり、充分な活用ができていない。
・商工会では、市の「ふるさと大使」などの地域間交流事業に関わりがない。
・市民は恵比寿のアンテナショップのことをあまり知らない。
・外部の人からの市に対する評価を聞いたことがない。
 
○外部の人材活用に期待するもの
・「鹿角観光ファン」には、鹿角のPRを期待している。
・アンテナショップには、人材を募集する機能が必要である。
・鹿角の特長は何かを地域外の人から教えて欲しい。
・情報発信の場として、「鹿角屋」や転出者の人脈を活用したい。
・専門家からのノウハウや情報提供を期待している。
・消費者からの提案を的確に反映していく方法が必要である。
・弘前、青森、岩手の大学生と交流を図りたい。
 
○地域間交流への取組状況
・観光ファンヘはきりたんぽ、酒などを送っているが、反応はあまり良くない。
・「リンゴの木のオーナー制」を行っている。
・活性水を用いた循環型農業を展開し、首都圏の生協と交流を行っている。
・e-shop鹿角屋や出身校別のホームページである同窓会モールを設立予定である。
・ひとり暮らしの高齢者や高齢者世帯の情報を離れて暮らす子供へ送信するサービスを検討中である。
・バレエや民謡は大館市などと合同で活動しており、特に民謡は全国組織に所属している。
 
(エ) 鹿角市のまちづくりのポイント
 ヒアリング対象として選定した団体に、経済産業関連分野が多かったことも関連しているものと思われるが、総じて産業の育成や雇用対策による地域振興を願う声が非常に多い。
 経済産業分野関連団体からは、中心市街地への公共・産業機能の集積、農業・商業・観光業の複合化、観光振興などによる経済対策が求められており、鹿角のまちづくりにおいては、最優先課題であると考えられる。
 また、今後のまちづくりにおいては、異業種間・まちづくりに関連する各種団体間のネットワークの形成が必要であるとの声が多かった。特に、農業と商業が複合的に連携し、展開する産業振興の仕組みづくりが求められている。さらに、イベント、物産販売、観光などを企画・実施するための市民や各種団体から構成される組織を必要とする、より積極的な提案もなされており、住民主体のまちづくりの仕組みも求められている。
 市内には、現状に危機感を覚え、まちづくりに取組もうとする個人・団体が確実に存在している。こうした個人・各種団体の把握と情報提供、各種団体が連携するためのコーディネート機能などが、市の役割として改めて求められている。
 
主な意見のまとめ
○まちづくり全般
・中長期の市のグランドデザインの提示が必要である。
・市の将来ビジョンの具体的な提示が必要である。
・市内の異業種間の交流、連携体制の構築が必要である。
・イベント、販売、観光を含めた企画などを作成、実施する組織が必要である。
・自治会の中に、老人会や婦人会など関係団体を含めた組織を設立すべき。
・市内の各種団体の連携は、行政がコーディネートすべきである。
・全国にアピールできる芸術を活用することが重要である。
 
○商業関連
・中心市街地への公共、産業施設や機能の集積による市街地活性化が重要である。
・市内には鍛冶屋が多いので、こうした特徴を活用することが必要である。
・炭焼き技術を復元すべきである。
・環状列石のイメージを活用する必要がある。
・他産業の複合化を図るべきである。
・商、農業団体との連携を強化する必要がある。
・ものを発送するよりも、鹿角に来てもらえる取組が必要である。
 
○観光関連
・農業と観光の複合化を図るべきである。
・農家は、観光施設と連携した生産を行う必要がある。
・リピーターの確保と受入体制を強化する必要がある。
・保養所などの滞留施設の整備や市内循環バスなどを運行すべきである。
・鉱山跡地の観光化及び採掘技術を活用すべきである。








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