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第1章 鹿角市の地域概況
1 鹿角市の地域特性
 近世、花輪・毛馬内には盛岡藩(南部氏領)の代官所がおかれ、鹿角地域は、この地方の行政・経済の中心地であった。明治維新後、九戸県、三戸県などを経て江刺県に所属替えとなり、明治4(1872)年11月秋田県に編入された。その後、昭和30年、31(1956)年に花輪町、十和田町、尾去沢町、八幡平村となり、同47(1972)年にそれら4ケ町村が合併し、鹿角市が誕生した。
 市域は、東西に20.1km、南北に52.3kmに達し、総面積707.34km2と県内第1位の広さを有している。
 地理的には、北東北3県のほぼ中央となる秋田県の北東部に位置し、奥羽山脈の峰々と米代川に代表される清流が織りなす四季の風情が豊かな都市である。また、南北に十和田八幡平国立公園を抱え、県内はもとより、北東北でも有数の観光地となっている。さらに、東北新幹線、東北自動車道、大館能代空港などが整備されたことにより首都圏などからの時間距離も大幅に短縮された(図表1−1)。
図表1−1 位置図
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資料:鹿角市「ガイドマップ」
 
 鉄道では、東京からは東北新幹線を盛岡まで利用し花輪線に乗り換えると5時間弱、秋田からは奥羽本線大館経由花輸線で2時間30分強である。また、高速バスでは、盛岡から1時間30分弱、仙台から3時間30分弱、東京池袋から8時間30分弱となっている。なお、空路では、東京羽田・大館能代間が1時間強の所要時間である。
 気象条件は、内陸部に位置するため、年間を通じて昼夜間の気温の較差が大きく、典型的な盆地型気侯である。平成12年の年間平均気温は10.1℃、降水量は年間1,435mm、降雪量は年間596cmとなっており、県内でも比較的降雨量が少なく、積雪も山間地にしては比較的少ない。








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