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4) かもめK-7ラダーフラップ付高性能ラダー     
 かもめプロペラ株式会社
 
 かもめK-7ラダーは、主舵板の後縁にフラップを取付けた、高性能のフラップラダーです。独特のリンク機構によって、主操舵角の動きに従い自動的にフラップが作動し、普通舵に無い高揚力、高直圧力を生じます。航海時は、各種の特殊舵の中では最も抵抗が少なく、極めて経済性に優れた高性能舵と言えます。1980年以来、貨物船、タンカ、客船、作業船、漁船など各船種に多くの実績をもち、幅広いご愛用を頂いております。
従来舵との揚力比較
 
特 長
1 強い旋回力
 通常の舵に比べて50%以上大きな旋回力が得られます。
 特に低船速時の操船性を大幅に向上します。
 
2 多彩な用途
 サイドスラスタやCPPとの組合せにより、離接岸時にほぼ横方向への移動ができるなど、いろいろな操船方法が得られます。
 
3 高い安定性
 急旋回時はフラップの反力により、船体傾斜の復元が速かに行われます。また低舵角からのフラップの効果が大きく、狭水路などの安全運航に最適です。
 
4 操舵機との組合せ
 舵のバランス比やアスペクト比は、理論解析及び水槽試験等により最適に設計されており、効率的な操舵機容量が選べます。また、標準舵角との組合せを基本としますので特殊な操舵機は不要です。
 
5 多様な形式
 船の大小・用途に最もマッチした各種の形式が用意されております。いづれも可動部の構造が簡単で、耐久性の高い材料が使われ、保守が容易です。

旋回径の比較
 
■構造と原理
1. K-7ラダーは、主舵とそれにヒンジで結合されたフラップ、及びフラップを動かすリンク機構から構成されます。
2. 主舵が動くと、フラップは主舵角に対し、約倍の比率で作動します。操舵時の主舵とフラップは、大きなキャンバー曲線を形成し、プロペラの後流から高い揚力を発生し、強い旋回力に変換します。
3. リンク機構の作動は、左図の通りで、船体に対して固定された支点により、主舵角に対し定められた比率でフラップ角がとられます。
4. 主舵とフラップは、航行時の舵抵抗が最小となる様、流体的に最適な設計がなされております。









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