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3) 三菱舶用エンジンS6M3H-MTK型
 三菱重工業株式会社

 S6M3H-MTK型機関は漁船法70馬力対応の〜3.9t級漁船向けを主なターゲットとして開発されました。このクラス最高の出力331kW(450PS)と、従来機種:S6M3Fシリーズで得た過酷な環境に耐える信頼性の実績そして船内整備を可能とした点検側蓋付など数多くの特徴を備え、全てにゆとりのある1ランク上の舶用専用エンジンです。


機関名称 S6M3H-MTKL S6M3H-MTKS
作業区分 L:軽作業 S:限定軽作業
形式 立形・水冷・4サイクル
排気ターボ過給機・空気冷却器付
燃焼形式 直接噴射方式
シリンダ数 6
シリンダ内径×行程mm 108.9×135
連続定格出力 kw(PS) 283kW(385PS) 302kW(410PS)
連続定格回転速度 rpm 2330 2380
漁船法馬力数 70
実用最大出力 kW(PS) 309kW(420PS) 331kW(450PS)
実用最大回転速度 rpm 2400 2460
無負荷最低回転数 rpm 600
使用燃料油 A重油または軽油
減速比 1.97 2.57 3.08/MGN123X-7
3.46/MGN123X-7
乾燥重量 kg 990

<特徴>
高出力
漁船法70対応として従来機種:S6M3Fシリーズからボアアップし、クラス最大の排気量としました。さらに大容量インタークーラの採用と自社製ターボのマッチングにより、クラス最高出力331kW(450PS)を実現しました。
 
信頼性
クランク軸、クランクケース、コンロッドなどの主要部品は、1クラス上のエンジンと共用のため強度上の信頼性は十分。また、軸系ねじり振動軽減のためのビスカスダンパ、渦流式清水ポンプ、ゴムインペラ式海水ポンプなどは実績のあるものを採用。過酷な状況をものともしない高信頼性エンジンです。
 
コンパクト
全高を低くおさえたロープロフィールデザインにより、補機類の容量アップにもかかわらず大幅なコンパクト化を達成しました。
 
経済性
三菱独自の中央突起型燃焼室により、「漁船用エネルギー環境対応機関」にも適合しています。燃費とオイル消費を大幅に改善しました。
 
整備性
ロッド、ピストンの船内整備点検を可能にする点検用側蓋や、カム軸、タペット用の点検窓を装備。単筒独立形シリンダヘッドの採用、海水通路部分に銅合金材を使用し、亜鉛棒が不要となるなど、整備性も抜群です。
 
オプション
低振動・低騒音化のニーズに応える防振仕様、用途別の多彩なマリンギヤ、特殊計器盤など、漁船から商工船まで対応する豊富なオプションを設定しました。








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