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(b) 点検と整備
(i) 出力特性テスト
 2・137図のように接続し、機関を運転し、ダイナモの回転数が2,500rpmの時、電圧が26V、可変抵抗調整による電流が21A以上であれば良好である。
2・137図 出力特性テスト
注)[1] K端子は、B・E端子やバッテリヘ接続しないこと。運転中に接続すると3相補助ダイオードが焼損する。
注)[2] スイッチK1を入れても停止中は電流は流れない。流れる時は3相主ダイオードがショートしている。
注)[3] ダイナモの回転を除々に上昇させてゆくと約1,500min-1(1,500rpm)以上の時、急激に電圧が上昇するのが普通である。
 
(ii) フィールドコイル(ロータ)
 ロータのスリップリングにテスタを当て整備基準に示す抵抗値があれば良好である。絶縁抵抗はメガーで測定し良否を判定する。スリップリングとコア間の導通を測定し、導通があればアースしている。
(iii) アーマチュア(ステータ)
 テスタでステータコイルのリード線、3本相互間の導通を測定する。導通があれば良好である。次いでリード線とコア間の導通を測定する。導通があればアースしている。コイルのレアーショートはこの方法では判定困難である。
(iv) ブラシ
 摩耗限界線まで摩耗しているものは交換する。
(v) レギュレータの調整電圧点検
2・138図のように接続し、回転数が5,000min-1(5,000rpm)時の調整電圧が28
〜29Vであれば良好である。必らず満充電のバッテリを用いること。これは5,000
min-1(5,000rpm)時の充電電流を5A以下に押えるためである。
2・138図 レギュレータの調整電圧点検








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