日本財団図書館（電子図書館）　造船技術研究開発「平成１３年度実施計画調書」

24.　横浜国立大学工学部船舶海洋工学教室

研究項目	研究期間		担当	予算費目	研究開発内容
研究項目	計画	年度	担当	予算費目	研究開発内容
1.　櫓の原理を応用した横行式翼列推進器の開発研究の新展開	2	1	池畑光尚甲斐　寿	教官研究費	和船の櫓の性能はスクリュープロペラにも優とも劣らないものである事を此迄の研究で明らかにしてきた。その櫓の原理を応用した横行式翼列推進器の開発研究の新展開を行う。
2.　揚力物体後方に発生する後流渦による流体力学的影響に関する研究	4	3	甲斐　寿	科学研究費教官研究費	三次元揚力体後方に発生するroll-up形状をも含めた後流渦形状を収束計算によって求め(非線形計算)、線形計算と比較し性能にどの様な影響を与えるのか調査検討する。
3.　肥形幅広浅喫水模型船まわりの境界層・伴流の計測と可視化及び造波抵抗計算	3	3	池畑光尚甲斐　寿	教官研究費委任経理金	肥形幅広浅喫水船型の2軸模型船まわりの境界層と伴流を熱線流速計を用いて計測し、コンピュータグラッフィックスにより可視化を行い、造波抵抗の計算も行う。
4.　表面渦格子法による船とプロペラの推進性能に関する研究	3	3	甲斐　寿	教官研究費	船尾伴流中で作動するプロペラの推進性能の問題を表面渦格子法を応用して研究する。
5.　肥大船前方砕波現象の付加物による制御に関する研究	3	2	鈴木和夫	教官研究費科学研究費	低速肥大船前方の砕波現象についてスパイク型付加物等による現象の制御と抵抗低減の可能性について実験的に検討する。
6.　双胴船胴間内バルブによる造波抵抗低減に関する研究	3	2	鈴木和夫	教官研究費科学研究費	高速域での双胴船胴間中心線上に配置されたバルブによる造波抵抗低減について、実験およびパネル法に基づく数値計算により検討する。
7.　傾斜型船首ステム船の揚力体型付加物による造波抵抗低減	3	1	鈴木和夫	教官研究費	突出型バルブを装備できない傾斜した船首ステムを持つ船型について、翼型付加物による造波抵抗低減を実験およびパネル法による数値計算により検討する。
8.　最良舶用プロペラの理論的設計法に関する研究	3	3	池畑光尚甲斐　寿	教官研究費委任経理金	境界要素法の一手法であるパネル法を用いて、舶用プロペラの流力特性解析プログラムを完成し、その逆問題として最良プロペラの設計プログラムを作成する。
9.　総合的耐航性能向上に関する研究	4	3	平山次清	科学研究費	長期波浪データをベースとした、運動、抵抗増加の長期予測および性能向上策の検討、提案
10.　飛行艇の波浪中離着水性能向上に関する研究	4	3	平山次清	科学研究費	長水槽を利用した飛行艇の離着水ガイドシステムの開発と数値シミュレーションによる耐航性能向上

研究項目	研究期間		担当	予算費目	研究開発内容
研究項目	計画	年度	担当	予算費目	研究開発内容
11.　波浪方向スペクトルの推進法に関する研究	4	3	平山次清	教官研究費	実験水槽および実海域における波浪の方向スペクトル推定法(船体運動、レーダによる)の開発と実用化
12.　大型浮体構造物の波浪中能動的変位制御に関する研究	4	2	平山次清	教官研究費	超大型弾性浮体モデル用に開発した空気制御法を更に実用化する
13.　超高速船の横揺れ制御システムの向上に関する研究	4	2	平山次清	教官研究費	既に提案済みの新型式横揺れ制御システムの性能向上と最適化をはかる
14.　幅広肥大船の波浪中抵抗増加に関する研究	2	2	平山次清	教官研究費造船研究協会	従来に無い幅広肥大船の方向スペクトル波中抵抗増加の特性把握と改良
15.　重み関数を用いたき裂解析手法に関する研究	3	2	角　洋一川村恭巳	教官研究費	重み関数を有限要素法により求めることによって、荷重に対するき裂解析を合理的に行う手法の研究
16.　ダブルハルタンカーにおける疲労き裂の最終破壊モードの制御に関する研究	2	1	角　洋一川村恭巳井山向史	奨学寄附金教官研究費	ダブルハル船体に生じるき裂損傷について、き裂伝播解析に基づいて最終破壊モードを予測検討する。
17.　船体の損傷情報システムに関する研究	5	4	川村恭巳角　洋一	教官研究費	船体のライフタイムをサポートするために損傷情報を管理するための船体損傷情報システムに関する研究を行う。
18.　腐食鋼板の強度評価法に関する研究	4	4	角　洋一川村恭巳井山向史	教官研究費	腐食鋼板における表面の凸凹を計測し、腐食の各種強度に対する影響を理論的・実験的に調べる。
19.　均質化法による3次元構造体の平板へのモデル化	2	2	川村恭巳角　洋一	教官研究費	周期的な構造を有する3次元の構造体を均質化法を用いて平板へとモデル化することにより効率的に解析を行う。
20.　3次元六面体自動メッシュ生成に関する研究	3	2	川村恭巳角　洋一	教官研究費	任意の3次元ソリッド問題における完全自動な六面体メッシュ生成手法の開発を行う。

研究項目	研究期間		担当	予算費目	研究開発内容
研究項目	計画	年度	担当	予算費目	研究開発内容
21.　超大型浮体構造物における海洋環境外力による動的応答解析	4	1	井上義行荒井　誠村井基彦	科学研究費	超大型浮体構造物に働く風波、津波、海震等の環境外力による動的応答解析を行っている。
22.　種々の実際的要因を考慮した超大型浮体システムの研究	3	2	井上義行村井基彦	教官研究費	海底形状や構造形式の非一様性等の実際的な超大型浮体を想定して、流力弾性応答や係留力などを推定・評価する総合的な超大型浮体システムの設計に関する研究を行っている。
23.　複数浮体の干渉を考慮した非線形運動解析に関する研究	5	4	井上義行	教官研究費	複数浮体間に生じる連結力ら係留力あるいは流体干渉影響を考慮した変動波浪漂流力などの非線形応答解析に関する研究を行っている。
24.　超大型浮体式構造物の流力弾性応答の低減に関する研究	3	3	村井基彦	科学研究費	超大型浮体式構造物の流力弾性応答低減の可能性について、構造様式ら浮防波堤の効果などを考慮した数値計算による推定手法の開発・研究を行っている。
25.　衝撃荷重に対する構造物の弾性応答計算法の研究	3	3	荒井　誠井上義行村井基彦	科学研究費	船舶や海洋構造物に生ずる衝撃現象の流体・構造連成計算法の研究を行っている。
26.　造船工場における建造ブロック流れの最適化	3	3	荒井　誠	教官研究費	造船工場における船体建造ブロックの流れを最適化するための数理的な検討手法の研究を行っている。
27.　船体構造の最適設計法に関する研究	3	2	荒井　誠	教官研究費	船殻重量最小化等の目的関数を用いて船体構造設計を最適化するための数理的手法の研究を行っている。
28.　高速艇の最短時間旋回に関する研究	1	1	上野誠也	校費	小型高速艇の旋回問題を最適制御理論を適用して解き、最短時間旋回操船手法を示す。