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23. 東京大学生産技術研究所
研究項目 研究期間 担当 予算費目 研究開発内容
計画 年度
1. 海中ロボットの研究 20 17 浦 環
高川真一
藤井輝夫
能勢義昭
坂巻 隆
黒田洋司
石井和男
川口勝義
教官研究費 過酷な海中環境において自由に行動し得るのは、ロボット化された無人で索のない潜水機システムである。多様なセンサを用い、知能化された各種の無索無人潜水艇の開発研究及び機能が分散した海中ロボットシステムの研究を行っている。
2. ニューラル・ネットワークの船舶海洋工学への応用 15 12 浦  環
藤井輝夫
教官研究費 ニューラル・ネットワークをデータ処理システムとして、或いはコントローラとして活用し、そのロバストネスを海の環境に有効利用する手法についての研究開発を行っている。
3. 長時間航行のできる海中ロボットの研究 5 3 浦 環
高川真一
藤本博巳
蒲生俊敬
坂巻 隆
民間等共同研究費 エネルギー源として閉鎖式ディーゼルエンジンを用い、4ノットの速度で24時間航行できる海中ロボットの実用化研究ならびに、実海域でのオペレーションの実行を行っている。2000年10月には手石海丘の調査に成功した。
4. 水中を自動観測する環境保全ロボットシステムの研究開発 3 3 浦 環
浅田 昭
蒲生俊敬
能勢義昭
黒田洋司
石井和男
教官研究費
科学研究費
湖水環境改善には湖水調査が不可欠だが、水中環境調査は容易に人が近づけないため困難が伴う。これを打開するため、新たな湖水観測システムとしての自律型水中ロボットの研究開発を行っている。また、ロボットの運用実績からのフィードバックを行い、湖水環境観測の新しいプラットフォーム技術の確立を目指している。
5. 自律型海中ロボットによる生物観測の研究 10 2 浦 環
浅川賢一
藤井輝夫
能勢義昭
教官研究費 自律型海中ロボットをプラットフォームとして、鯨類、魚類あるいは中層浮遊生物などを自動的に観測するシステムの研究をおこなっている。魚礁における画像を用いた魚類の追跡、鳴音によるザトウクジラの追跡実験をおこなった。
6. 浅海に沈没した船舶の調査システムの研究 4 3 浦 環
浅川賢一
藤井輝夫
教官研究費
委任経理金
自律型海中ロボットと有索海中ビーグルの複合システムで、浅海底に沈没している船体を詳細に調査観測するシステムを研究開発している。
7. 粉粒体の輸送の研究 25 23 浦 環
太田 進
教官研究費 微粉精鉱・微粉炭・粉炭・穀類などのばら積み貨物輸送は貨物性状により考慮しなければならない項目が大きく異なる。こうした粉粒体の動力学ならびに安全でかつ経済性を重視した輸送工学の研究を行っている。最近ではニッケル鉱のような泥状の貨物の輸送ガイドラインを開発している。
8. 船の安全に関する研究 10 6 浦 環 教官研究費 人的要因を基として、海難事故を減ずる方法について研究し、IMOに各種提案を行っている。
研究項目 研究期間 担当 予算費目 研究開発内容
計画 年度
9. 船舶の地球環境への影響評価 8 5 浦 環 教官研究費 ディーゼルエンジンで動く大型船舶は大量の窒素酸化物を出し、地球環境へ大きな影響を与えている。こうした環境問題を正しく評価するLCA手法を研究している。
10. 小型船艇の性能向上に関する研究 10 9 木下 健 教官研究費 搬送艇や競漕艇のレース性能を含めた総合的性能向上の研究を行っている。
11. 係留された浮体に働く非線形流体力の研究 10 2 木下 健
佐野偉光
教官研究費
科学研究費
海洋波中に係留された浮体に働く高次非線形波力・波漂流減退に関する研究
12. ヒルベルト空間法の船舶海洋流体力学への応用 3 2 木下 健
T.S.Jang
教官研究費
科学研究費
ヒルベルト空間法を用いたill-posedな逆問題の解法や、最小(大)化問題の解法を、造波、翼、プロペラ、船体抵抗などの諸問題に適用する研究をしている。
13. 計算構造力学に関する研究 10 3 都井 裕 教官研究費
科学研究費
衝突、座礁など、船舶、海洋構造物の海難損傷時の構造強度の定量的評価法の確立を目的とした解析的及び実験的基礎研究を行っている。特に構造要素及び複雑な構造物に対する順応型有限要素解析法の開発に重点を置いている。
14. 舶・海洋工学における計算力学的手法の応用に関する研究 10 1 都井 裕 教官研究費 船舶・海洋工学分野における応用力学的諸問題に非線形有限要素法などの計算力学手法(数値シミュレーション手法)を適用し評価する研究を実施している。特に構造工学、材料工学、海洋環境工学及び氷海工学分野に重点を置いている。
15. 計算破壊力学に関する研究 10 3 都井 裕 教官研究費
科学研究費
セラミックス、アルミ合金、エンジニアリングプラスチックなどのいわゆる新素材から成る構造物の極限強度評価を目的とした研究を実施している。特に構成方程式、連続体損傷力学及びメソスケールの損傷・破壊解析プログラムの開発に重点を置いている。
16. マルチビーム音響測深に合成開口手法を適用した海底の地殻変動計測の研究 5 2 浅田 昭 教官研究費 センチメートル精度で船体の移動を計測するキネマティックGPSを使い、マルチビーム音響測深に合成開口手法を適用して水深1,000mの海底の地殻変動計測研究を行っている。
17. GPSと精密音響測地を組み合わせた海底の地殻変動長期モニタリングの研究 9 2 浅田 昭 教官研究費 熊野トラフ、三陸沖の水深2,000mの海底に新たに開発した精密音響測地システムを展開し、センチメートル精度で海上移動体の位置を計測する長距離キネマティックGPSを組み合わせ、長期間の観測を行い、陸域のGPS局との間の海底の地殻変動ベクトルの検出を行っている。
研究項目 研究期間 担当 予算費目 研究開発内容
計画 年度
18. マルチビーム音響測深、サイドスキャニングソナー、レーザー測深等による海底探査・解析技術の研究 9 2 浅田 昭 教官研究費 日本周辺海域の地震震源域の変動地形を解明するため、マルチビーム音響測深とサイドスキャニングソナーを組み合わせた3次元的海底音響画像調査・解析研究、マルチビーム音響測深における船体動揺等の補正や精度評価手法、レーザー測深等による新しい海底探査技術の研究を行っている。
19. 能動型マイクロ波センサーによる波浪情報解明に関する研究 10 7 林 昌肇 教官研究費 海洋の波浪現象は時空間の変化が激しく、計測方法も限られているため、広範囲にわたる海洋の波浪情報を得るのは非常に困難である。現在波浪情報の収集には、海洋ブイなどによる直接計測あるいは観測船等からの自視による観測方法が用いられるが、得られる情報の量が少なく、海洋の波浪現象を理解するまではほど遠い。この研究は、能動型マイクロ波センサーであるマイクロ波散乱計または合成開口レーダを用いたりモートセンシングによる海洋波浪情報の解明を行っている。
20. 浮体・ライザー管・係留索の相互干渉に関する研究 5 5 林 昌肇 教官研究費
科学研究費
浮体、係留索、ライザー管の相互干渉がそれぞれの運動、内力の統計値に及ぼす影響について調べる。
21. 衛星計測海氷データを用いた海氷移動・分布の数値予測システムの開発 10 5 林 昌肇 教官研究費 北極海のような氷海域を開発・利用するためには、海氷の分布・移動に関する正確な情報が必要になる。海氷の移動距離は一日で50Kmを越える場合もあり、氷海域を航行する船舶ならびに海洋構造物には脅威的な存在である。氷海域の氷の分布及び移動を、衛星によるリモートセンシングデータから得られた海氷の状況に関する情報と気象情報を用いて、数値的に予測し、ネットワークなどを通じて得られた情報を提供する総合システムの開発を行う。
22. 氷海域における流出油の環境影響に関する研究 3 2 林 昌肇 受託研究費 氷海が水面を覆う氷海域での流出油は、油が氷海の下に隠れるなどにより、その流出範囲の特定および回収は非常に困難である。氷海域での流出油は流氷と共に移動し、その範囲を広げる。回収には長い時間を要し、その間、周辺海域の環境に及ぼす影響は計り知れない。本研究では、氷海域での流出油が環境に及ぼす影響を評価するための手法の開発を行っている。
研究項目 研究期間 担当 予算費目 研究開発内容
計画 年度
23. 海洋生物探索のためのマイクロ生化学分析システムの研究 5 3 藤井輝夫 教官研究費 深海の熱水鉱床等に生息する微生物は、生物学的に重要であるだけでなく、応用を考える上でも興味深い性質を有しており、その探索を効率的に行なう技術の開発が求められている。本研究では、マイクロチップを用いた分析システムを発展させ、自律海中ロボットのような探査機に搭載して、現場で種々の分析操作を行うことができるシステムの研究を行っている。








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