日本財団 図書館


IV 2号艇建造設計管理
 
i 1号艇艤装品改造開発等の内容把握
 
業務報告書 (1)
 
<身体障害者用ヨット第2号艇建造に関する設計管理等> 委託業務のうち、第2項 <第1号艇のぎ装送品改造開発等>の内容を把握し確認すること、を実施しましたので、御報告致します。
 
実施日 2001.09 25
場所 東京湾マリーナ
内容 NPOヨットエイドジャパンより提出された資料(2000年度および2001年6月7日までに実施された第1号艇<有明>による機能確認、使いかっての向上、他のテスト結果および意見)にもとずき、<有明>の改造等の内容を確認した。
 
2001年10月4日          
林 賢之輔設計事務所
 
 
 
改造個所
1 左舷ウィンチ ハンドルを回すと膝に当たる 角度を付ける(右舷と同じ)  
2 エンジン回転計 回転数に気を付けたい 回転計を取付ける  
3 椅子の移動 もっと軽くスムーズに 舷側よりから引く  
4 メインハリヤード 左舷側で力が入らない(右利きが多い) スピンハリヤードと入れ替え  
5 ジブシート取り回し ウィンチに適正にリードできない チークブロックの追加 Lewmar 19813400
6 ジブ作業性向上 風上側での操作ができる 同上Wブロックに変更 台座60×100×30(P)×11(S)
7 後ウィンチ位置 デッキ上、移動の邪魔になる 中央よりに移動  
8 メインシート・クリート クリートが外れ難い 床固定式に変更 Harken 086,205
9 フットレスト 健常者がヒール時に困る 中央コックピット床に2本取付け  
10 椅子背当て部 溶接部がはずれる 修理  
11 椅子のマット マットが後にずり落ちる 椅子の後にアルミ板取付け  
12 ヒール計 ヒール角度の表示が必要 ヒール計を取付ける  
13 ヘルム椅子足乗せ 操舵ポストの当たる 前後長さ15mm短縮  
14 バックステー 椅子が邪魔で引けない 左右から引けるように変更  
15 ムアリング・クリート サイズが小さい アルミ200mmに変更  
16 ライフライン・クッション ラインで背中が痛い 背当てクッション追加  
17 キャビン収納庫 物入れがない 船首部ゴムネット取付け  
18 トイレット手摺 体の支えが欲しい 天井にハンドレール取付け  
19 ギャレーシンク排水 排水ポリタンクが不潔 スルハル・コックで直接船外へ  
 
 
検討個所、改良すべき個所、意見等
    理由 対処方法 備考
1 マスト・パルピット 身体が入らない 形状変更、前方移動等  
2 メインセール・リーフフック セール・クリングルが入れ難い セールにリーフペナント取付  
3 デッキ・ロッカー 収納スペースが小さい 内容積を大きくする  
4 キャビン・ロッカー 収納スペースが小さい 扉付きロッカーも検討  
5 アンカー・ロッカー アンカーが暴れる 増設を検討  
6 コンパニオン・ウェイ 車椅子が出し入れできない 前後開き幅を増す  
7 スライド・ハッチ エレベーター上下時に顔が当たる 同上  
8 エレベーター装置   別途検討中  
9 椅子サイド パイプが当たり痛い クッション材を付ける  
10 シートベルト腰・胸部 身体を支持するため ベルトを取付  
11 脚ベルト 痙攣時に必要 検討課題  
12 エンジン・リモコン位置 手が届きにくい 操舵ポスト付近取付けを検討  
13 エンジン・排気口 水がはねる 取付け位置を上げ、突出させる  
14 ビルジポンプ 排水ホース端末処理 スルーハル固定配管とする  
15 操舵系統油圧配管 むき出しで、物が当たる危険性がある 壁等で仕切ることを検討  
16 バッテリーと配線 メンテナンス時に難がある スペースを確保する  
17 クルー用椅子スペース 足乗せの前後距離がやや狭い デッキボックスのサイズを検討  
18 マスト・リギン・カバー 汚れ防止 陸上運搬用  
 
 
1
 
7
 
12
 
17
 
18








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION