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パネルディスカッション

―『死』を見つめ、『今』を生きる―

 

<パネリスト>

磯崎千枝子 (上尾甦生病院ホスピスコーディネーター)

久保山千鶴 (六甲病院緩和ケア病棟婦長)

吉田嘉宏 (あいちホスピス研究会)

渡辺正 (藤田保健衛生大学教授)

 

<コーディネーター>

松島たつ子 (ピースハウスホスピス教育研究所 所長)

 

司会:お待たせいたしました。ただ今よりパネルディスカッションを開始いたします。まずパネリストの方々をご紹介いたします。

最初に藤田保健衛生大学、七栗サナトリウム病院長、外科教授の渡辺 正さんです。渡辺さんは91年から藤田保健衛生大学教授、そして95年から七栗サナトリウムの病院長でもいらっしゃいます。また外科学会評議員、死の臨床研究会常任世話人、日本緩和医療学会評議員等の要職も兼務されていらっしゃいます。

続いて六甲病院緩和ケア病棟婦長の久保山 千鶴さんです。久保山さんは神戸市の六甲病院に勤務され、94年の緩和ケア病棟のオープンより婦長でいらっしゃいます。

続いて上尾甦生病院ホスピスコーディネーターの磯崎 千枝子さんです。磯崎さんは埼玉県の上尾甦生病院開設準備室に勤務され、89年よりホスピスコーディネーターとして活躍されていらっしゃいます。また全国ホスピス・緩和ケア病棟連絡協議会理事。日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団事業委員会委員などの要職を兼務されていらっしゃいます。

続いて愛知ホスピス研究会の吉田嘉宏さんです。吉田さんは約20年間のサラリーマン生活のあと、レストランを経営されていらっしゃいます。また医療を良くする会世話人、患者の権利法を作る会世話人、医療の安全に関する研究会常任理事等の要職を兼務していらっしゃいます。

本日のコーディネーターをご紹介いたします。ピースハウスホスピス教育研究所所長の松島 たつ子さんです。松島さんは、神奈川県平塚市のピースハウスホスピスの設立準備段階から関わり、本年より教育研究所の所長を務めていらっしゃいます。また日本ガン看護学会、日本ホスピス緩和ケア病棟連絡協議会の要職、そして日本看護協会認定看護師教育過程教員会委員などを務めていらっしゃいます。

それではこれからの進行は、コーディネーターの松島さんにお願いいたします。では松島さん、よろしくお願いいたします。

 

松島:皆さま、こんにちは。それではこれから本日のテーマであります「『死』を見つめ、『今』を生きる」をテーマにパネルディスカッションを進めさせていただきます。進行を担当させていただきます松島です。どうぞよろしくお願いいたします。

本日ここにお集まりの方々は、医療や福祉の関係の現場で働いておられる方々、そして学生の方々、また教育やあるいは地域社会、家庭の中で死の問題を深く考えておられる方、さまざまな方がお集まりかと思います。事前にご意見やご質問もいただきまして、大変意識が高いことを感じて、今日こちらに伺わせていただきました。お集まりの皆さまの関心に、これからの限られた時間でお答えすることは難しいかと思いますが、ここに並ばれた4人の方々の実際にいろいろな現場で働いておられる生の声をいただきながら、死、そして生を考えていく時間にしてみたいと思います。先ほど、司会の方がご紹介がありましたけれども、もう少し、お一人、お一人のお顔が見えるように、こういったお仕事、あるいは活動に参加されるようになったそのきっかけを少しお話していただく。そこからこの会を始めたいと思います。それでは渡辺先生から、お話くださいますでしょうか。

 

渡辺:先ほど柏木先生からお話がありましたが、タクシーの運転手の方もご存じの七栗サナトリウムからやってまいりました。

 

 

 

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