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(a) 自然状態

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天然の広い砂丘地が広がり、前浜も広く緩勾配の海岸であった。長い間続いてきた九十九里浜の原風景である。

 

(b) 保安林前進

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まばらに植生で覆われた砂丘で飛砂や飛塩を防止するための松の植林が進められ、低い草本類で覆われた砂丘が松の密生した保安林に変わったため、結果として植生帯が狭くなった。

 

(c) 土堤の建設

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新しく形成された保安林を飛砂や飛塩から防護するために保安林の最も海側に土堤が建設された。ちょうど時を同じくして侵食に伴う汀線の後退が始まった。

 

(d) 直立護岸の建設

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土堤および背後の保安林を侵食から守るために直立護岸が建設された。しかし侵食がなおも続き、護岸前面が深くなるため越波が激しくなった。

 

(e) 消波堤の建設

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護岸からの越波を防止し護岸の被災を防ぐため消波堤が建設された。しかし侵食は続き、護岸前面はさらに深くなった。

 

かくして人が年を取るのと同じように必然的に海岸の人工化が進んで来たのである。

 

 

 

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