大切な命は自分で守ろう
海の安全豆知識
3つの基本
1 海上に浮くこと
救命胴衣の着用
2 連絡手段を持つこと
携帯電話の携行(防水パックの利用)
3 救助の要請をすること
118番の利用
1 海上に浮くこと
万が一海中転落したときに、海上に浮くことが出来れば、呼吸が出来、パニック状態に陥らないですみます。救命胴衣は泳ぎに自信がある人もない人も容易に体を海上に浮かせてくれます。しかし、救命胴衣を着用しなければその効力は得られません。
統計によると、平成十一年の磯釣り、プレジャーボートの事故について調査した結果、救命胴衣着用者の生存率は約七九%であったのに対し、非着用者の生存率は約三一%でした。この様に、救命胴衣は、大変有効な物なので磯釣りをする際、船に乗る際には必ず着用しましょう。
救命胴衣は、大きく分けて固型式と膨張式があります。最近では、装着性・ファッション性を考慮した製品も出されています。
もしもの時に慌てないように、常時着用を心がけましょう。子供用救命胴衣も販売されていますので、体格に合ったサイズの胴衣を着用しましょう。
また、救命浮環も有効です。直ぐに使える場所に置いておきましょう。
救命胴衣は海のシートベルト貴方や家族・同乗者の命を守ります
2 通信手段
海上では、通信手段を確保しましょう、携帯電話も通話可能エリア内では有効です。市販されている防水パックなどに入れて携行して下さい。
3 救助要請
もしもの時は、大事に至る前に躊躇せず海上保安庁へ118番で連絡をしましょう。
4 その他
もし自分のボートから落ちたら、ボートに上がる適当な場所はありますか。事前に確認しておきましょう。事前に短い(エンジンに絡みつかない程度で、握り易い結び目や足を掛ける輪を施した)ロープなど船外に出しておくことも有効です。
※ロープは、スクリューに巻き込まないよう垂らす位置に注意しましょう
岸から離される流れに注意!「リップカレント」
岸から沖合への海水の流れをリップカレントといいます。波の運動で沖合から岸に運ばれた海水は行き場を失い、岸と平行に流れた後、ある特定の場所で急に沖合に向かって流れ始めます。ところが、この流れの中にいることに気付かずに、懸命に陸に向かって泳ごうとして、体力を消耗したりして、しばしば、痛ましい水の事故の原因となっています。岸に向かって泳いでも近づかない、あるいは、遠ざかるような場合は、リップカレントの中にいるかもしれません。こんな時には、海岸と平行に泳いでみてください。リップカレントの幅は狭いため、この流れから逃れることができるでしょう。
全国の沿岸海域でリップカレントは確認されています。事故に遭わないためにも、マリンレジャーを楽しむ前に、地元の海浜管理者の詳しい人に事前に確認するようにしてください。