日本財団 図書館


4. 旅行業者等の意向

 

(1) 旅行業界団体

 

【神戸港を中心とした観光需要と観光魅力向上策について】

・神戸、関西が東京、特に横浜と比較して魅力がないのは確か。

・神戸には集客施設がない。かなり思い切った施設が必要だと思う。

・神戸の観光は都市型観光である。(都市型観光は最近注目されている)

・神戸の観光拠点は北野、居留地跡など、異国風景が残っているところ。

・USJの集客力は、日帰り圏の客を中心にした集客施設(レストラン船も含む)に対して、むしろ競争が厳しくなる面を持つことを神戸側でも考えておく必要がある。

 

【クルーズ観光等観光航路への集客方策について】

・神戸は港町でありながら観光船のイメージがない。

・観光船単体では宿泊旅行の目的になり得ない。利用者も日帰りが多いのではないか。

・観光船の活性化には、個人客の視点で考える必要がある。逆に団体利用に偏ると上手く行かない事業だと思う。

・全利用客の7割程度が日帰りの個人客であれば、事業として安定している様に思う。

・事業の歴史にもよるが、個人利用の日帰り客のリピート率が30〜40%であれば決して多いとは言えない。

・団体客と個人客、宿泊客と日帰り客ではPRの方法が異なる。団体客へのPRは比較的容易であるが、代理店でのPRは当てにならない要素が大きい。

 

図表V.-44. ターゲット別のPR戦略

094-1.gif

 

【既存観光航路等の活性化方策について】

・まず、船着き場に人が来る様にする必要がある。

・神戸の魅力、船の魅力をどのように発信していくのかは重要だが、何かのついでに使ってもらえることが非常に重要である。

・その点では、レストラン船など、前もって予約しなければ利用できない状況であれば、これを変える必要がある。

・神戸港の観光対策が重要だ。

 

【モデル航路開設に向けた環境整備等のあり方について】

・船がその利用を目的とされているか、手段とされているかで考え方は異なる。

・USJの場合、バス、JRとの競合があろうが、運賃面では船はまず勝てない。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION