3. 研修成果
本コースは、平成11年度まで実施された「造船経営管理セミナー」及び「船舶安全・海洋汚染防止コース」が開発途上国におけるニーズの変化に対応して改編され、本年度に新設されたものである。
本年1月18日から1月31日までは終日JICAの日本語集中講座、2月1日から技術講座を実施している。その間2月19日〜20日にカントリーレポートの発表・討論を行った。
日本語集中講座については、今回は、50時間のみ実施され、研修員は日本での生活に必要な基礎的な言葉を真面目に学んだ。まだ、挨拶とごく簡単な会話しか出来ないが、熱心な者は積極的に日本語を使おうとして、当センターのスタッフに話しかけている。6月からの現場実習までに忘れないかと懸念されるので、3月から希望者を対象にボランィア講師による講座(放課後)を開始したところ、全員が参加して熱心に学習している。
技術講座は、船の設計、建造及び艤装、機関の艤装及びメンテナンス、並びに品質保証制度に関わる技術を習得することが目標である。
今回の研修員は造船所の技術者と学校の先生が半々であるが、研修員の興味、レベルはあまり差がなく、講師にとっては講義がしやすい。
品質保証制度等主要科目については、時間を多くとって詳細に説明してもらえるように、また、出来るだけ実務的な技術知識を伝授してもらえるように、講師にお願いしている。
全般的には、全員が熱心に受講し、協力的であるので、成果は徐々にあがっていると考えられる。
4. 改善の方向
本コースは、8月まで続く研修であり、技術研修はまだ始まって間がなく、現在のところ改善点は見あたらない。
しかしながら、各研修員はコース終了までにスタディレポートを作成し、本研修の成果を本国に持ち帰ることになっているので、各研修員が研究テーマに従って専門の知識・資料が十分に得られるように、各講師の協力を得ながら、きめ細かく指導していきたい。
以上