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今、宮島さんはローテーションから外れ、利用者さんから借りたCDを食事の時間に流したり、小旅行を企画して出かけたり、手の足りないところを補ったりと、自分の役割を楽しんでいる。「これは自分の力だけでできたことではない。周りの人たちが、私の気持ちを受け止めてくれたからこそできたこと」迷いの中から、自分の活動の軸を見つけた彼女は、そう言って前半の活動を振り返った。

中間研修のなかで、「活動先とボランティアが相互に活動をつくりあげるためにどうしたらいいか」というテーマでディスカッションを行った。「活動先とのコミュニケーションをしっかり取り、そのなかで自己主張をしていくこと」「『一緒に』楽しむこと」「個性をしなやかに発揮していくこと」ボランティアたちは、お互いにとってよりよい方向に向かうために、どうしたらいいのかを確認しあった。

11月にはいり、秋も深まりを見せていく。ボランティア365として派遣された青年たちの活動も、これから秋とともにどんどん深まっていくことだろう。

(日本青年奉仕協会発行「JYVA LETTER up to date」No.12. 2000年11月より)

 

 

 

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