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GPSと海図

 

近年、GPS(Global Positioning System全世界測位システム)が陸上ではカーナビと呼ばれる自動車の位置決定に多用されていますが、GPSを海上で使うときには、次のことに留意しておく必要があります。

私達が使っている日本の海図の経緯度は、古来の天文観測等によって求められた原点を基にした局地的な日本測地系で決められていますが、一方GPSで得られる経緯度値は人工衛星などの観測結果を基にしたグローバルな世界測地系等に基づいているため同一地点の経緯度に差が生じます。このため、海上保安庁水路部は、世界測地系の経緯度から日本測地系の経緯度へ変換するための水路特殊図第6019号「日本近海測地系変換図」を刊行しています。この図は、日本近海を1度のメッシュ(緯度、経度を)に区切ってあり、数値は分単位(分以下3桁)で示したものです。

従ってGPSで得られた経緯度値を日本の海図上で用いるためには前述の数値を代数的に加減する必要があります。

なお、最近のGPSは、各国の測地系に対応できるように、補正値が組み込まれており、例えば、日本近海でも日本測地系に合わせておけば、測定された経緯度を直接、日本の海図上で使うことができます。

 

(説明)

 

012-1.gif

格子点の右下の数値は、その位置における日本測地系と世界測地系の緯度差、Δl、経度差ΔLです。

 

(参考)

測地系とは、基本となる地球の形状などを決めて地球上の位置を表す座標系のことです。日本海図の測地系は、平成12年4月以降、日本近海の主要海域から順次世界測地系に改めています。

 

012-2.gif

 

 

 

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