2000年度には、これを更に発展させ、「海洋中の二酸化炭素データのデータベース化に関する研究」を始めている。この研究ではわが国の関連研究者(国立環境研究所・資源環境研究所・気象研究所・JAMSTEC・北海道大学・東大海洋研究所等)と協議を行って、わが国の海洋中二酸化炭素データのデータベース化についての準備を行っている。全日本トラック協会の受託事業は2000年度で完結するが、この成果をMIRCの独自予算、関連する受託研究・事業を通して発展させていきたいと考えている。
2-4. 黒潮循環系・インド洋等での海洋データ品質評価と研究用データセットの作成
(海洋科学技術センター受託調査研究、1999年度〜)
メタデータ情報の調査、メタデータの付加、オンラインデータベースの作成業務について、海洋科学技術センターから次のような受託調査研究を受けた。
2-4-1. 黒潮循環系及び熱帯西太平洋・インド洋の海洋データ品質評価(1999年度)
MIRCが品質チェックを行ったJODCが保有するデータセットと、それ以外の国内外の機関で取得したデータからの内、黒潮循環系及び熱帯西太平洋・インド洋を対象として、JAMSTEC等の研究者の利用目的に従った品質管理を行い、研究者間で利用に供するデータセットを作ることが目的であるが、平成12年度においては、JODCに収集されていない大学関係のデータを中心にこの作業をおこなった。
2-4-2. 黒潮循環系及びインド洋の海洋データ品質評価および研究用データセット作成
(2000年度)
上記に引き続いた調査研究であるが、平成12年度は諸外国、特にロシアの取得したデータについて作業を行った。
2-5. データ処理ならびにデータベース作成業務
(1999年度〜、国立環境研究所受託研究)
国立環境研究所からの受託事業として、データ処理ならびにデータベース作成業務として、次のような受託業務をおこなってきている。
2-5-1. 定期船舶を利用したモニタリング観測データ公開に関するデータ処理業務
(平成1999年度〜)
日加定期貨物船(1995年4月〜1999年9月Sakurgan、1999年11月〜Alligator Hope)で取得された二酸化炭素関連の観測データを解析・整理し、データをインターネット上で公開するための処理作業を受託しており、この観測は現在も継続中である。