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はじめに

 

海洋情報研究センターが、日本財団の援助のもとに(財)日本水路協会の中に設置されてから約4年が経過しました。この間、設立当初に立てられた5ヵ年計画に基づき、「海洋データ研究」という名の下で、種々の活動を行ってきました。現在までに、メタデータの付加作業や、水温・塩分等の海洋物理学データ・水深データ・海流データについての品質管理ソフトウェアの開発、それを利用してのJODC等に集められたデータに品質チェックを行った上での高品位データベースの作成、種々のデータプロダクツの作成を行ってきました。2000年度からは潮汐・潮流データを対象とする作業を開始しました。また、普及啓蒙活動にも、国際関連活動にも力を注いできました。2001年度に5ヵ年計画の最終年を迎えるわけですが、昨年12月初めに現在までの活動についての自己評価を日本財団に提出しましたので、そのコピーもこの要覧の中に収めさせていただきました。この自己評価にも添付していますが、MIRCの活動はIOC/UNESCOのIODE(国際海洋データ情報交換システム)議長ベン・サール氏から高い評価を受けており、この要覧とほぼ同時に発行するMIRC News Letter No.8に、一文を投稿していただくことができました。

日本財団の援助による「海洋データ研究」の他に、科学技術庁の科学技術振興調整費や海洋科学技術センター、国立環境研究所、日本トラック協会等の受託研究業務を実施してきております。また、国内外の学会や国際会議等において、また各種の学術雑誌において、MIRCの活動成果の発表を行ってきております。2000年一年間の、これらの活動の要約をこの要覧(3号:2000年1月〜12月)に纏めさせていただきました。今後とも、ご支援、ご鞭撻のほど、宜しくお願いいたします。

 

2001年2月

MIRC 所長

永田豊

 

 

 

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