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第2章 研究の内容

 

2.1 海底地殻構造等の文献・データの収集・整理

 

本研究では昨年度の成果を活かしSmith and Sandwell (1994)の手法を適用して衛星アルチメーター・データから海底地形を推定する。今年度は対象海域としてGEBCO (General Bathymetric Chart of the Oceans)のチャート番号G1806(東経170〜180度、北緯30〜36度)の範囲を設定した。(図2-1)この海域は天皇海山列やヘス海膨、断裂帯等を含み、地球物理学的にも大変興味深い。(図2-2)(参考文献:例えば、Nakanishi and Winterer (1998))

Smith and Sandwell (1994)では堆積層厚が200mを超える領域では重力と水深の相関が低下することが示唆されている。この点に関する考察のため、東海大学根元謙次教授他の研究グループから太平洋の堆積層について等層厚線図データの提供を受けた。(図2-3)(参考文献:例えば、Nemoto et al. (1995))

 

 

 

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