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A) 海底設置型験潮器の概要

今回の調査に使用した海底設置型験潮器AANDERAA社製WLR7型水位計(内蔵記録式水位計)の概要を表13に示す。

 

表13. AANDERAA社製WLR7型水位計の概要

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B) 海底設置型験潮器の設置及び回収作業

上記で示した海底設置型験潮器の設置及び回収作業は、播磨灘、周防灘の両海域ともに下記の手順で行った。

a) 設置作業

・設置方法

投入予定位置の潮汐、潮流の変化を潮汐表等から検討し、潮流が1ノット以下となる時刻に作業を行った。現地における作業時間は、いずれの地点においても約1時問であった。

作業手順は、当該場所に到着後、DGPSを用いて投入位置を計測した。続いて、験潮器にロープを付けて舷側より水没させ、その後、ロープを繰り出しながら、験潮器を海底に定着させた。このとき、ダイバーによりセンサー部が上部にくるように確認した。

験潮器の定着、据え付けの確認後に、ダイバーによりロープをはずした。ロープをはずすときに、DGPSを用いて、再度、船の位置を測定し、回収時の位置確認を行った。

・海底設置の方法

設置架台下部に鉄塊で重錘を作り海底に験潮器を設置した。このため、別途、アンカー等を打つことは無かった。また、目印のためのブイ等も設置しなかった。

・連続観測手法

設置する験潮器は、本体内部にDSUが設置されており、搭載する電池の容量により約2ヶ月問データを収録することができる。このため、回収時までデータを途中採取することはしなかった。

 

 

 

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