(1) 精密Z0モデル
現在水路部で使用されている瀬戸内海のZ0区分図を図11に示す。
Z0区分図は各験潮所で求められたZ0の値をもとに、海域を10cm単位で分類したものである。従って、区分境界では10cmのずれが生じることになる。
これに対し、本研究ではこのような境界における段差をなくすため、瀬戸内海全域にわたる計算を行った。
図12に、験潮所データから求めた精密Z0モデルを示す。計算手法は、平均水面と同様に、BSPLINE展開手法である。
図13には松本の海洋潮汐モデルにより求めた精密Z0モデルを示す。
験潮所データから求めた精密Z0モデルと松本の海洋潮汐モデルにより求めた精密Z0モデルを比較すると、大まかな変化のパターンは験潮所データ、松本の方法ともにほぼ同様である。しかし鳴門海峡、関門海峡、来島海峡付近などの狭水道付近に顕著な差が見られ、広島湾から周防灘にかけて高さの差が大きい。
(2) M2分潮モデル
図14に、験潮所データから求めたM2分潮モデルを示す。計算手法は、平均水面と同様に、BSPLINE展開手法である。
図15には松本の海洋潮汐モデルにより求めたM2分潮モデルを示す。
(3) S2分潮モデル
図16に、験潮所データから求めたS2分潮モデルを示す。計算手法は、平均水面と同様に、BSPLINE展開手法である。
図17には松本の海洋潮汐モデルにより求めたS2分潮モデルを示す。
(4) K1分潮モデル
図18に、験潮所データから求めたK1分潮モデルを示す。計算手法は、平均水面と同様に、BSPLINE展開手法である。
図19には松本の海洋潮汐モデルにより求めたK1分潮モデルを示す。
(5) O1分潮モデル
図20に、験潮所データから求めたO1分潮モデルを示す。計算手法は、平均水面と同様に、BSPLINE展開手法である。
図21には松本の海洋潮汐モデルにより求めたO1分潮モデルを示す。