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2.1 基本水準標の楕円体上の高さ測量

GPS測量時における潮高のリアルタイム計測を可能にするため、その基礎となる基本水準標(以後BMと記す)の楕円体上の高さを測量する。

本研究の調査海域を瀬月内海と定め、この地域に存在するBMから必要な情報を確保できるBMを選定し、水準標上または近傍の偏心点上でGPSによるスタティック測量を行いBMの楕円体上の高さを測量した。

 

2.1.1 基本水準標石(標識)の位置選定

BMの準拠楕円体高の測量は、瀬月内海のうち大阪湾、関門海峡を除く本州、四国、九州の沿岸域及び内海各島の沿岸にあるBMにおいて実施した。書誌741号に記載されているBMのうち当該地域に存在する123点から、鳴門海峡、明石海峡、播磨灘、備讃瀬戸、備後灘、三原瀬戸、燧灘、来島海峡、安芸灘、広島湾、釣島水道、周防灘、伊予灘、関門海峡に現存し、かつ基本水準面が示されているBMから、潮位帯区分に従い72地点を選定し、GPSによるスタティック測量を実施した。

測量したBMの位置を図4に測量結果を表1に示す。計画した72地点のうち現地調査の結果、表2に示す書誌741号に記載されていないBM及びBMの未確認、もしくは不存在であった16地点を除いた56地点についてBMの測量を行った。なお、都志、高松、笠岡、別府、中関の5地点については、基本水準面が示されていないその他のBMを測量したため、基本水準面が示されているBMとの関係を示す必要がある。今回は不採用とした。また、表2及び表3に未確認、不存在等のBMの状況を示した。

 

 

 

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