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日本列島沿海における「船競漕」の存在分布調査報告書

 事業名 日本列島沿海における「船競漕」の存在確認調査
 団体名 東海水産科学協会 海の博物館 注目度注目度5


地域別の概要

 

◎関東以北

この地域では、北海道に14箇所、東北に19箇所、関東信越に4箇所しか、存在を確認できなかった。それでもこれだけの数の『船競漕』がある(あった)ことは、さすが海の日本列島だと気づかせる。しかし、この地域での調査は精密さを欠き、北海道の江差や、青森、佐渡近辺などはさらなる調査を要する。

神奈川県真鶴町に「御船祭り」があり「櫂伝馬」の行われていることは、歴史的に興味深いことで、それ以東の調査をさらにやってみたいところである。その他の『船競漕』は、比較的創始も遅いようで地域的な同一性はなく、漁業者により始められたものと、スポーツとして始められたものなどがあるように思える。したがって、船型、漕ぎ方、競争法などもまちまちである。

北海道、東北では漁業期問との関係でか、観光との関係でか、夏期間よりも他のシーズンに行われることが多いように見える。

 

◎熊野灘

新宮速玉大社の「御船祭」、古座町の河内祭り「御船祭」さらに串本大島の「水門祭」などに"櫂伝馬"による『船競漕』が、伝統無形文化財として現在も盛んにおこなわれている。これらの祭りの内容や伝承には、熊野水軍の残映がある。そのはじまりの時期はわからぬが、“櫂伝馬”が瀬戸内海は広島の芸予諸島周辺に濃厚に残っていることと類似している。

ほか、志摩半島周辺の『船競漕』は、盛んな漁業に由来するように見える。漁業者が漁労時において、競漕するのはごく自然なことで、その発生には深い詮索をひつようとしないのではないか。

 

◎四国

四国における『船競漕』の傾向は四つの県によって、それぞれであるように見えるが、各県とも事例が少なく特徴付けにくい。ここでも、さらに古い時代に逆上った調査の必要がある。

愛媛県の島しょう部には櫂伝馬があり、高知室戸に鯨船競漕があるのは歴史的な流れを感じさせるが、津島町の「はだか祭り」は独特である。

 

◎瀬戸内海

瀬戸内海は村上水軍が支配していた地域にふさわしく、船競漕が盛んな地域でもある。また古代より海上交通の最も盛んなところで船大工が多く、船技術の進歩が著しい地域でもあった。船競漕はおおかた櫓船と櫂伝馬の2通りに分けられる。なかでも櫂伝馬はこの地域の特色といっても過言ではない。これらに相生のペーロンがある。しかし相生のペーロンは特別な経緯をもっている。ここでは伝統的な前者の櫓船と櫂伝馬の特色について述べる。

 

 

 

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更新日: 2020年1月25日

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