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・漕ぎ手12人 主櫂1人 ボンデン1人付き添い1人 太鼓打ち1人 剣櫂1人付き添い1人 合計18人乗り

★「神祭りとして行われる舟漕ぎ競争で、勝負によって神意をうかがう年占の意がある」。(『愛媛の祭り』平成11年愛媛県生涯学習センター刊)この例大祭は「宮島祭」「管弦祭」「十七夜祭」などとも言われる。「漕ぎ競べの後、櫂伝馬は神輿の海上渡御の渡し船になり、『お召し』という、海上にある船のお旅所まで3隻の櫂伝馬が横並びに一つになって神輿を乗せて送るんです。3隻の櫂伝馬は岸壁近くの海上をゆったりと進みながら3回左回りをしてから『お召し』に着けるんです。この時、ボンデン振りや四斗樽の上で剣櫂を振っての踊りが披露されます。…『お召し』はところによっては御座船とかお召し船しかいわれます。」(同書:藤原正富さん昭和19年大三島宗方生まれ談)

「宗方八幡神杜の夏まつり。…文化11(1814)年に櫂伝馬のあった記録あり」と東野町の報告あり。

 

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◆香川県

 

21] 池田祭りの押し込み(現在はない)

・香川県小豆郡池田町

・10月16日 神浦地区

・神浦地区奉賛会

・和船(木造) 櫓 6丁櫓2人漕ぎ

★小豆島一円の秋祭りの最大のものが池田祭りで、神浦地区には現在も「押し込み」という大きな太鼓台を船に乗せて漕ぎ回る行事があって、その中で船競漕が行われた。現在「押し込み」は残っているが競漕は行われなくなっている。「昔は鰆網の漁船を使い、ともには大漁の幟を立て、へさきには紅白の網をかけて飾り、櫓は6丁櫓で、赤褌ひとつの若衆が2人づつ組んで漕ぐことになっている。宵宮の日に弁天島まできて泊り翌日に出発、漕ぎ手は太鼓に合わせて「ナガセ」を歌い、へさきでは赤い長襦袢に襷をかけて鉢巻をしめた若衆が手に采を持って踊りながら進んで行く。浜に着くと、陸路によってきた人たちが船が着くのを待ち受け、船から太鼓を降ろすと、いったん馬場までかき、それから他村の太鼓台と共に宮入りをする。」 (町資料)

 

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