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調査の方法について

 

事前に調査のあらかたの計画は相談の上、作ってあったが、細部について安冨俊雄(梅光女学院大学)と石原は直接会ってさらに相談確認した。確認事項は、

1) 『船競漕』の存在分布に関する既存文献を探し直す。

2) 市町村の「観光担当」部署宛に、アンケートを出す。

3) 聞き取り調査を地域を分担して実施する。

4) 民俗部門を持つ博物館および市町村文化財担当課へ調査依頼をする。

の4項目であった。また、すでに過去に調査済みの個所については、安冨と石原で相互照合し、あと電話などで存否の簡単な確認をすることとした。

 

1) 既存文献について

『船競漕』を研究対象とし全国的に調査研究した文献は大変すくなく、単行本、雑誌等掲載文を含めて、ほぼ下記のものに限られる。

1−「日本の舟競漕 壱岐編」 安冨俊雄著 郷ノ浦町発行 平成7年

2−「船競漕の民俗 事例を中心に」 海野清著 『民俗学評論』第18・19合併号 1980年

地域を中心に取り上げているが、中に各地の記載があるもの、

3−「天草ペーロン志」 小松原濤著 天草民報社刊 昭和31年

4−「沖縄船漕ぎ祭祀の民族学的研究」 白鳥芳郎:秋山一著 勉誠杜 1995年

5−「せりぶね 水俣市競り舟大会復活」 水俣市競り舟協会編纂刊行 昭和62年

その他、地域の祭りを網羅的に集めた目録、事典などの類で活用したものは、下記のようなものである。

1−「海の祭り100選」 水産庁振興部振興課編纂 平成3年

2−「港湾まつりガイドブック(全国版)」 全日本漁港建設協会編纂 平成10年

3−「日本祭礼行事総覧」 新人物往来社 平成10年

4−「漁村の文化資産と行事」 全国町村水産振興対策協議会編纂 平成8年

各種の観光ガイドブック類も閲覧したが、ほとんど役に立つことはなかった。長崎ペーロンや沖縄ハーリーのような一般に知られたもの以外は特に中央で編集された観光雑誌には『船競漕』の記載は少ない。

市町村単位の民俗調査書や地方史には、その地の民俗行事として、濃淡はあるが取り上げられている場合が多く、現地調査に赴いた時には図書館等でお世話になった。

 

 

 

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