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4.1.2 社会・経済状況

シンガポールに近いことから以下のような影響が顕著である。

・シンガポールと比較して物価が低いことから、週末になると買い物のために車で入国することから、交通量が増加する。

・ジョホールバルはマレーシア国内の諸都市と比較し、物価が高い。

・労働力が賃金の高いシンガポールに多く流出する。

・シンガポールヘの流入、流出に関わるコストが発生する。

マレーシア政府、市役所はJBを国際的な商業、教育、観光、化学工業、医療、ハイテク産業などの中心地として位置づけようと、様々なプロジェクトを展開している。表4.2に計画中のプロジェクトをまとめる。また、図4.2に土地利用計画図を添付する。

 

表4.2 ジョホールバル周辺で計画されている大規模プロジェクト

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4.1.3 都市交通概況

(1) モータリゼーション

マレーシアはその他のASEAN諸国と比較して所得が高く、自動車普及が進んでいる。また、自国で自動車・ガソリンを生産している。

下表にみるように、首都のクアラルンプールでの交通機関分担は自家用車が80%を越えている。ジョホールバルでは公共交通が健闘している。

 

表4.3 都市交通の機関分担

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出所:Institute Sultan Iskandar (ISI)

 

マレーシア政府は、主要都市の公共交通の機関分担率を70%にするべく、公共交通優先策を推進している。

 

 

 

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