3 ビエンチャン:都市内バス輸送の現状
3.1 ビエンチャンの概況
3.1.1 国土・都市概況
ラオス国は東にベトナム、西にミャンマー、西南にタイ、南にカンボジア、北に中国と国境を接している内陸国である。熱帯性気候に位置し高温多湿で雨季乾季がある。人口は約550万人(2000年推定)であり、約236,000km2の国土を有している。国土は15の県に分かれており、ビエンチャンはビエンチャン県1(Vientiane Prefecture)に属している。
ビエンチャン市はラオス国の中央、南寄りに位置し、タイ国との国境、メコン川に接する都市である。ビエンチャン首都圏(vientiane Municipality)はビエンチャン市と周辺189村落を行政対象としており、人口は296,076人である。ラオス国の首都であり、国内最大の都市である。近年の高い出生率、ビエンチャン県内の村落からの流入で、首都圏の人口は年平均約3.5%で増加しており、2010年には約40万人に達すると予測されている。
以下に、ラオス、ビエンチャン県、ビエンチャン首都圏の位置関係を示す。なお、本調査対象範囲は主としてビエンチャン首都圏である。
1 人口450,239人、面積333,815ha。行政対象に491村落を抱えている。