研究成果報告会の開催報告
基準部/研究部
当協会の研究成果報告会が運輸省および日本財団のご後援を得て、平成12年7月6日(木)に東京品川のコクヨホールで開催されました。星野二郎本会会長の挨拶に続いて、運輸省海上技術安全局の谷野龍一郎局長および日本財団の寺島紘士常務理事のご挨拶がありました。講演はまず「IMOの動向とRRの対応」についての報告があり、続いて平成11年度に終了した日本財団助成によるRR研究とSR研究のそれぞれ3課題についての成果が報告されました。プログラムは下記の通りですが、各講演において活発な質疑が約300名のご来聴者との間で行われました。
・IMOの動向とRRの対応(エリカ号事故など) 篠原保(日本造船研究協会)
・ニアミス調査結果と航行安全 石岡靖(日本海洋科学)
・シミュレーションによるリスク評価システム 金湖富士夫(船舶技術研究所)
・限定近海船に対する満載喫水線基準 小川剛孝(船舶技術研究所)
・船舶のカーゴセキュアリングシステムの研究(SR 234) 安部浩二(NYK輪送技研)
・振動予測技術の高度化に関する研究(SR 236) 藤井正実(名村造船所)
・高度工作精度管理技術に関する研究(SR 237) 中島宏幸(日立造船)
なお、基準研究(RR研究)につきましては、平成12年7月13日(木)に広島市のホテルニューヒロデンにおいても、成果報告会が開かれました。上記最初からの4課題および下記2課題の講演が行われました。
・バルクキャリアに対するFSAの適用 有馬俊朗(日本海事協会)
・タンカーの構造破壊解析と安全性評価 矢尾哲也(大阪大学)