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3-2 保有設備概要

 

1999年時点でのドックの設備数は257基で、設備能力の総計は1,529,041DWT、その内訳は、238基(92%)がレールウエイ、7基(3%)が乾ドック、10基(4%)が浮きドック、2基(1%)がリフトドックとなっている。前年と比較すると設備数で25%、設備能力で5.5%の増加を示している。表2-13に許可造船所の設備概要を示す。

 

表2-13 許可造船所の設備概要(1999年)

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出所:MARINA: Philippine Shipbuilding & Ship Repair Industry Situation Report 1999

 

7,500DWT以上の設備能力を持つ11社の大規模造船所は、111社の造船所が有する設備能力全体の86%を有している。これら11社の大規模造船所のうち、5社は外国の造船事業社との合弁会社である。シンガポールに本拠を置くケッペル・グループはザンバラス州のSubic Shipyard & Engineering Inc、バタンガス州のKepphil Shipyard Inc、セブ州のKeppel Cebu Shipyard Incを傘下に納めており、これら3社でフィリピンの造船業界の上位3社を占めている。この他、外資との合弁会社にはセブ州のTsuneishi Shipyard (Cebu)Inc、FBM Aboitiz Shipbuildersがある。11社の大規模造船所のうち、8社(設備能力で84%)は、フィリピン新造・修繕事業者協会(The Philippine Shipbuilders & Repairers Association: PHILSAR)に加盟している。表2-14にフィリピンにおける大規模造船所の概要を示す。

 

 

 

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