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また、インドネシア船主協会(INSA-Indonesian National Ship-Owners Association)には、1999年時点で747社の会員企業がいるが、その数は1989年の306社に比べると2.4倍となっている。会員企業の報告によると、2000年1月現在のインドネシア籍船は、

932 Unit 4,062,232 DWT

892 Unit 666,364 GT

804 Unit 781,833 HP

となっている。

 

2-2 インドネシアの海運業

 

インドネシアの海上輸送量については、国家統計局がデータを公表しているものがあるが、最新のものは1998年あるいは1999年版である。それによると、1999年の積荷量は2億5,290万トン、荷揚量は1億6,580万トンであった。表1-10にインドネシアの海上輸送量を示す。

 

表1-10 インドネシアの海上輸送量

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出所:国家統計局

 

輸送量に占めるインドネシア籍船と外国籍船の割合の最新公式データはないが、インドネシア船主協会(INSA-Indonesian National Ship-Owners Association)のコメントによると、インドネシア籍船が外国貨物輸送に占める割合は1980年代には、20%ほどであったが、1998年時点では、3%にまで減少しているという1。また、国内輸送についても、1992年のインドネシア海運法第12号によると、国内諸島間の輸送は「沿岸貿易圏(Cabotage)」原則に則るものとなっているが、インドネシア海運会社の船舶保有量が充分でないため、多くの外国籍船が国内貨物を輸送しており、インドネシア籍船が占める割合は1998年時点で54%2であるという。10数年の間に、インドネシア籍船が大幅に減少した理由は様々であるが、主な要因をあげると、次の点があげられる。

 

1 Lloyd's List International 1998年8月17日掲載

2 Lloyd's List International 1998年10月30日掲載

 

 

 

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