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7.3 タイの鉄鋼産業

 

7.3.1 初期鉄鋼生産

 

タイでは現在高炉がないため初期鉄鋼の生産が行われておらず、初期鉄鋼を完全に輸入に頼っている。過去5年間の初期鉄鋼の輸入総量は、約10〜30億バーツであった。図7.3.1-1は、銑鉄の輸入量を示している。アジア経済危機後の初期鉄鋼輸入の下落が明らかに見てとれる。

 

図7.3.1-1:銑鉄の輸入量(単位:千メートルトン)

052-1.gif

 

7.3.2 中間鉄鋼

 

同段階の製造は現在タイで行われているが、生産量は国内需要を満たすには不充分である。タイでは中間鉄鋼として小鋼片及び鉄板を製造している。通常、中間鉄鋼の生産者はスケールメリットを得るために最終段階の生産も行う。図7.3.2-1は生産及び輸入量を示している。ここでも再び通貨危機の影響が明らかであり、1998年に輸入量が急落している。

 

 

 

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