図3.2.2-1は種類別車両需要の内訳である。1998年は経済の減速によりトラックの比率は減少したが、1998年のデータよりも通常の状況を表していることから同内訳には1997年の数字を利用した。中型、大型トラックを合わせると、総交通量の約20%と非常に大きな割合を占めている。同割合を、それぞれのトラックによる道路スペースの専有面積は、乗用車による需要と比較してはるかに大きいという事実を考慮に入れて乗用車に合わせて調整すると、結果は30%に近づくことになる。つまり、大型貨物車両はタイ全土の有料及び国内幹線道路総需要の約30%を占めているということである。
道路スペースに対する需要の増加を、供給の増加と比較することは有益である。図3.2.2-2は、有料及び国内幹線道路網の総交通量の増加を、道路の長さと関係して示している。需要は、1989年の1km当たり94万車両kmから、経済危機により減少する以前の1996年には222万車両kmに増加した。
図3.2.2-2:有料及び国内幹線道路のキロメートル当りの交通需要(百万車両キロメートル/キロメートル)