2.2.4.4 中古船舶
インドネシア本来の事業潜在性は中古船市場にあり、そのうちの大部分は貨物、車両運搬用のRO-RO船である。
インドネシアの旅客船路線が自由化するに伴い、その市場はフィリピンと同規模まで成長する可能性もある。日本のエンジンメーカーが中古船舶市場に興味がないとしても、日本からの中古船舶及び設備は大きな市場となるであろう。
2.2.5 インドネシアにおける事業機会
→ Australindo社はインドネシアの新15路線の運営に意欲的である。
→ 漁船事業者が、10隻の船舶の日本製エンジンに対する代替エンジンを求めている。
→ Mitra Archipelago Investments社はより収益性のある旅客船路線の展開に意欲的である。
→ 2名のコンサルタントが同様のプロジェクトを行っており、中古RO-RO船の顧客となり得る。
2.3 日本のエンジンメーカーの今後の対応
日本のエンジンメーカーは、エンジン以外の船舶全体に対するファイナンスには消極的である。しかしその条件がなければ、フィリピン及びインドネシアにおける日本製エンジンに適した中速旅客船の今後の販売促進は困難であると考えられる。
可能性としては、オーストラリアの輸出金融保険公団(EFIC)を通して融資を行うことが考えられる。しかし、フィリピンにおけるリスクはEFICにとって受け入れ可能なものであるが、インドネシアはリスクが高すぎるため、EFICの補助を期待することは難しいであろう。
従って、インドネシアでは、基準を満たす業者とのみ相対取引をする他ないと考えられる。