→ 造船技術革新スキーム(Shipbuilding Innovation Scheme)
1998年の統合支援政策で新たに創設された制度。5年計画で研究開発や設計上の技術革新を強力に奨励していくために導入されたもの。同スキームでは、補助金登録造船所が、対象建造コストの2パーセントを上限として、技術革新に対する支出の50パーセントの給付を請求できる。
→ オーストラリア貿易振興会(Australian Trade Commission(Austrade))による輸出促進
Austradeでは業界のための調査、PR等を活発に行ってきた。しかしながら、最近の連邦政府支出削減のため業界に対する直接支援が縮小された。
→ 輸出金融
輸出金融保険公団(Export Finance Insurance Corporation(EFIC))は、造船業界に対する特定融資と共に、輸出事業者に対し一般的融資を行っている。
2.3.1 EFICの船舶輸出クレジット
輸出金融保険公団(Export Finance Insurance Corporation(EFIC))は、造船業界に対する特定融資と共に、輸出事業者に対し一般的融資を行っている。
EFICは、海外バイヤーに対して、約定が正当と認められ、かつ国・バイヤーの信用状のリスクが許容範囲内である場合、国際的なレベルの金利水準にて2〜10年間の融資を行う。
EFICの金利及び約定は、OECD合意レベルのの範囲内でケースバイケースにて決定される。EFICの「船舶輸出クレジット」の諸条件を以下に要約する。OECD合意では、貸付の通貨を特定しておらず、EFICはこの柔軟性を利用してバイヤーの要件を満たしてきた。殆どの貸付は米ドルによるが、これは世界中で通常造船業が同通貨を利用するためである。