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再液化技術を活用し、液体貨物から発生する揮発性有機化合物(VOCS)を収集し再利用し、これによりVOCS)による環境破壊を防ぐ新しいシステムを最近開発した。このシステムは、ノルウェーのTranby事務所で開発された。

 

(2) Dry Cargo Division

この部門は、RO-RO市場に対して、バウ・ドア、スターン・ドア、インナー・ドア、ランプ、カーデッキ等を設計・供給している。同社は、この分野において世界市場の約20%を占めていると言っている。さらに、主にバルクキャリアやコンテナ船向けに、ハッチカバーを設計・供給している。

 

(3) Marine and Offshore Division

この部門は、一般舶用分野及びオフショア分野に対して、主機起動用の空気圧縮機、廃棄物管理装置(真空トイレットシステム、し尿処理装置、焼却炉、油水分離装置等)及び高揚力Schilling舵等の製品を提供している。

 

Liquid Cargo Divisionには2人のmanaging directorがおり、一人はwet cargoを担当し、もう一人はgas/inert gasを担当している。この部門は主に旧KSEが母体となっている。Dry Cargo Divisionには1人のmanaging directorがいる。この部門は旧KSEの活動のみが引き継がれたものである。Marine and Offshore Divisionには1人のmanaging directorがいる。この部門はHamworthyのポンプ事業をカバーしている。これらの各managing directorはそれぞれの部門の利潤に対する責任を負っており、Hamworthy KSEグループ全体のGroup Managing Director及びFinancial Directorは会社全体の利潤に対する責任を負っている。

 

1996年10月、KSEは、本社をノルウェーのTranby(オスロの近郊)からシンガポールへ移し、アジア・太平洋地域の事業を強化する意思を表明した。新しいオーナーであるPowell Duffrynは、KSEの買収に当たり、コスト上の理由から、シンガポール事務所とその管理部門を買収対象から除外した。即ち、Powell DuffrynはKSEのシンガポールの建物とそこで働く職員を買収しなかった。それにもかかわらず、1999年始めのHamworthy KSEの組織改正の一環として、同社のカーゴポンプ、機関室ポンプ、バラストポンプ、消防ポンプの事業はシンガポール(旧KSEの本部ではなく、Hamworthy KSEのシンガポール工場)においてコントロールされることとなった。

 

Hamworthy KSEは、次のとおり、多くの場所の製造施設の運営を継続している。

・Poole(英国):空気圧縮機及びポンプの製造

 

 

 

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