資料7
Acomarit Groupの総合情報管理システム
Acomarit Groupは船舶、船主及び船舶管理会社を結びつけた総合情報管理システム(The Acomarit Integrated Management System (AIMS))を導入している。
1. 目的及び効果
(1) 船舶の最新情報を船舶管理会社のみならず船主にも提供する。
(2) 船舶・船舶管理会社・船主の連携を密にすることにより、相互理解を促進し、よりバランスのとれた決断を可能にする。
(3) 船舶の履歴の記録により、運航の信頼性を向上させる。
2. システムの内容
日ベースの報告であり、船舶管理会社(陸上)、船主、船舶にとってそれぞれ使いやすいようにAIMS-SHORE、AIMS-OWNER、AIMS-SHIPに分けられている。それぞれのプログラムには以下の情報が含まれている。
(1) AIMS-SHORE
a. 陸上用のAIMS-SHIPとのインターフェイス
b. 管理会社・船主への報告
c. 船位リスト
d. 欠陥報告及びリスト
e. 検査報告及びリスト
f. 船団一覧
g. 船舶経費予測及び管理
h. 船舶情報及び雇用履歴
i. 統合購買手続き及び管理
(2) AIMS-OWNER
内容はAIMS-SHOREと同じであるが、船主が船舶の運航の概要を把握しやすいように設計し直されている。
(3) AIMS-SHIP
a. 日毎のperformance, consumptions & position reporting(速力及び燃料消費曲線、長期傾向分析、経済効果分析、船位等)
b. 欠陥・故障及び対応の報告
c. 貨物の状態・積み込み状況
d. 給料支払い及び会計
e. 船舶の状況報告及び証書の状態
f. 港湾情報
g. 相互経費の管理
h. 品質管理報告・モニタリング
i. OPA(米国のOil Pollution Act)対応を含めた緊急時対応
j. 会社書式(データベース情報から自動的に供給される)
なお、AIMSシステムでは、購買管理や在庫管理も含んでいる。
また、船内ではポータブルPCにより主機や補助機関のシリンダーの状態を報告する詳細なモニタリングも提供されている。