世界船隊と同様に、一般貨物とその他部門に、高価値の集中が見られ、船腹量と資本価値の図を比較してみると、このタイプの船舶では、北ヨーロッパが独占的であることがわかる。船腹量では、相変わらずギリシャが支配的であるかも知れないが、ウェットバルクとドライバルク分野で古い船舶が集中していることがより低価値に反映されている。その結果、EME地域での船腹量では、ギリシャが一番大きな市場占有率を占めているが、資本価値の面では、第3位に甘んじている。
3.4 新造船の資本価値と中古船売買量
資本需要の総計とは、現存船腹(1999年1月1日現在)の資本価値に、新造船建造契約及び中古船購入に必要な資本を加えたものである。2.8項で要約した世界の所要投資額から、世界の船腹量に対する小地区ごとの船腹量の割合を用いて、EMEの所要投資額を算定した。これを表3.Fに示す。