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6. 内航小型高速RORO貨物船の研究開発

 

研究開発名 内航小型高速RORO貨物船の研究開発

研究開発期間

開始 平成12年4月1日

完了 平成13年3月10日

研究開発実施者名

(代表会社)山中造船株式会社

主任研究者 武田俊文

神例造船株式会社

主任研究者 菅利彦

株式会社讃岐造船鉄工所

主任研究者 久保田宏

伯方造船株式会社

主任研究者 田窪順之祐

村上秀造船株式会社

主任研究者 織田正廣

渡辺造船株式会社

主任研究者 村坂武教

研究開発費

事業費総額 5,500,000円

補助金額 4,400,000円

 

1. 研究開発の目的

 

現在、内航海運業は国内産業の不況、物流構造の変化等で極めて厳しい状況下にあるが、内航海運は我が国の物流において約半分のシェアを占め、我が国経済活動の基盤をなすものである。更に地球環境問題の高まりを受け、モーダルシフトの推進が社会的にも大きな課題となっており、環境負荷が相対的に低い内航海運の重要性は今後益々高まるものと考える。しかしながら、内航RORO船の現状は中・大型船に偏っており、港湾設備の整った幹線航路に就航しているものが大半を占めていることから、ローカルな航路は小型の一般貨物船や陸送に頼っている。

本研究開発は、中・大型RORO船が採算上参入し難いローカル航路への就航も可能な、物流構造の変化に対応した次世代の内航物流を担う船舶を社会に提供し、内航物流の近代化、地球環境問題への対応等にも資することを目的に、昨年度実施した模型船による水槽試験の結果を踏まえて、高速性能を維持しつつ、より経済性の高い1,500〜2,000GTレベルの小型RORO船の開発を行うものである。

 

2. 研究開発の内容

 

2.1 船型開発

昨年度の船型開発では、2基2軸船を前提に、船尾形状をブラケット型船尾船型(A船型)と、スプリット型船尾船型(B船型)の2種類の船型を選択し、水槽試験による船型開発を行った。その結果、建造コストから言えばA船型が優位であるが、推進性能面ではB船型が断然優位であることが明らかとなった。

 

 

 

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