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表2.2-1 コンテナ船の2000年から過去5年の総建造需要量平均値(TDj)

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Clarkson Shipping Review & Outlook Autumn 2000より作成。

 

2.2.2 総解撤喪失量の予測結果

船型・船齢別の残存率(EXjk)は、タンカー・バンカーで定義した同様の次式で表される。

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EXjk:船型j、船齢kごとの残存率(−)

TCjk:船型j、船齢kごとの輸送容量(TUE/年)

TLjk:船型j、船齢kごとの解撤・事故により失われる輸送容量(TLjkTUE/年)

 

コンテナ船の総解撤喪失量(TL)の予測に関する資料は今回の調査では入手できなかった。

これは、コンテナ船が海上輸送に登場して30年前後のため、タンカー、バルカーのように船型・船齢別の残存率(EXjk)を算出できる程度の解撤が行われていないためである。

このため、コンテナ船の残存率曲線はタンカー及びバルカーの残存率曲線をベースとして作成した。なお、作成にあたっては専門家等の聞き取りを参考にし35年船齢で残存率が0%になるよう調整した。

 

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図2.2-1 コンテナの残存率曲線(Exjk2000)

造船業基盤整備事業協会資料等を参考に作成。

 

タンカーやバルカーと同じく、本来なら輸送に従事しない高船齢のコンテナ船がリプレースされ輸送に従事することは、総輸送容量(TC)が過大評価することになる。しかし、コンテナ船では現実に35年船齢を超える船が無く、将来にわたっても小型コンテナに極めて少数出現するに過ぎないため、年間燃料消費量(P)の予測計算上はほとんど影響が無いと考えた。

 

 

 

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