(2) 測定対象物質
排ガス中:NOx、N2O、SO2、CO、O2、CO2、THC
(3) 測定方法
主機排ガス中の汚染物質は表2.2-6に示す測定原理による乾式測定器を用いた連続測定を行った。また、その他の測定項目及び排ガス測定時に使用された燃料性状の測定結果は、表2.2-7、表2.2-8に示した。
連続測定器は振動に弱いことが知られているため、反応セルに防振対策を施した機種を選択するとともに、測定器自体を防振台に搭載するなどの方策をとった。排ガス量は周辺外気の吸い込みなどが生じていないかを酸素濃度などから検討した上で、炭素バランス法(CO2とCO)及び燃料消費量から推定した。
サンプリング点は、排ガスエコノマイザーより上流側で、流速が比較的早い部位(動圧測定口及び点検フランジ)を選択し、煙道中心部までステンレス製12φのサンプリング管を複数取り付け、排ガスサンプリングを行った。サンプリング直後にドレーンポットを設置し、ドレーン及び大粒径のばいじんの除去を行い、テフロンチューブで前処理装置に導いた。前処理装置では、ミストキャッチャー、紙フィルターを通過させた後、電子クーラーに導き、露点5℃まで乾燥冷却を施した。電源は100V 15Aの船内電源に常時インバーター方式の安定化電源を接続し使用した。