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表1.3-6 原油輸送に関わるタンカーの1日あたりの最大輸送可能量(Ajk)

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「-」はその船型・船齢カテゴリーの船が存在しないことを示す。

 

5] 年間輸送総量

原油の年間輸送総量(TR)は既に表1.2-1に示したが、表1.3-7には1997年における船型・船齢別輸送総量(推定値)を示した。これは、Lloyd's Maritime Information Services(LMIS)提供のデータから(財)海事産業研究所が整備した資料に基づき、各カテゴリーへ輸送総量を割り振ったものである。

輸送総量の実績を船型船齢別に見た場合、船型別には、20万〜32万DWTのVLCCタンカーが輸送総量のうち大きな割合を占めていることがわかる。船齢別には、1989年以降建造された船が50%を占めている。

 

表1.3-7 原油の船型・船齢別輸送総量(TRjk)

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「-」はその船型・船齢カテゴリーの船が存在しないことを示す。

造船業基盤整備事業協会(2000)1で使用されたトンベースの実績値に発地−着地別にマイル数を乗じて求めた。発地−着地別のマイル数は、海事産業研究所が整備した資料、Fearnlys (1999)2等より作成。

 

6] 年間航海日数

上記の1]〜5]で推定したパラメータを用いて、原油を運ぶために稼動したタンカーの年間航海日数(Xjk)を推定した(表1.3-8)。これによると、5万DWT以上のタンカーでは250〜300日程度、5万DWT未満のタンカーでは80日程度であり、実際の平均的な運航パターンを十分再現できていると考えた。

 

1 造船業基盤整備事業協会(2000)、ダブルハル化を実施した時の船腹需給量等に関する調査

2 Fearnleys (1999)「World Bulk Fleet January 1999」

 

 

 

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