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(2) 原油の輸送による年間燃料消費量

計算に用いるデータを整理すると表1.3-3の通りとなる。

 

表1.3-3 モデル式中パラメータの取り扱い(i:原油輸送に従事するタンカー)

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1] 載荷可能量

船型・船齢カテゴリー別のDWTの合計値を隻数で除することによって、船型・船齢別の載荷可能量(Kjk)を求めた(表1.3-4)。船型・船齢カテゴリー別のDWT 及び隻数は、Fearnleys World Bulk Fleet 1999に記載されている値を用いた。この資料は、1.2.3で総隻数を船型・船齢別に整理する際に用いたものである。

 

表1.3-4 原油輸送に関わるタンカーの載荷可能量(Kjk)

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Fearnleys World Bulk Fleet January 1999より作成。係留備蓄用の船は除外済み。

「-」はそのカテゴリーの船が存在しないことを示す。

 

2] 積荷率

タンカーの運航のためには、バラスト水や輸送のための燃料など荷物以外の積載も必要である。ここでは、オペレーターからの聞き取り等により、正味の載荷可能量を12万DWT以上の大型タンカーでは9割、それ以下の中小型タンカーでは8割と仮定した。また、タンカーでは、往航(積み出し地まで)はバラスト水を積み航海し、復航では原油を満載するというパターンが一般的と考えられるため、計算上すべての船型・船齢において載荷可能量を1/2倍して取り扱う必要がある。以上の考え方から、積荷率(αjk)は次のように仮定した。

12万DWT以上の船:0.9×0.5=0.45

12万DWT未満の船:0.8×0.5=0.40

 

 

 

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