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(1) “Stena Jultlandica”のSCRシステム

“Stena Jultlandica”は総トン数29619トン、旅客定員1249人のフェリーで、主機と補助機関の全てに世界ではじめてSCR装置を搭載した船舶である。脱硝装置の設置場所は上甲板上の煙突のすぐそばにあり、消音装置を兼ねている。還元剤としては尿素水を用いたSCRであり、タンク容量は50m3である。また、下流域のNOxセンサー測定値に基づいて還元剤噴射量を変動させている。触媒寿命は20,000時間程度で2〜3年で交換の必要があるとしている。また、排ガスによる付着物の除去は、定期的に400〜450℃に加熱して除去を行っている。

 

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図1 “Stena Jultlandica”に搭載されたSCRシステム

 

 

 

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