4. きまり(国際ルールと国内ルール)
4.1 ふねのルールは?(航行−衝突予防、安全、設備)
ふねのルールは世界共通で、右側通行が原則です。船が衝突しないように、いつでもどこの海でも、見張りが大切です。ブリッジと呼ばれる航海船橋やエンジンのある機関室、そして通信連絡のための無線室には、皆さんが寝ている間も、船を安全に進めるために、当番(当直)の人が働いています。夜になると、船首に向かって右側に緑色、左側に紅色、そしてマストと船尾には白色の航海灯という明かりをつけて、ほかの船とぶつからないようになっています。
4.2 ひとのルールは?(労働、安全、衛生)
ふねで働く人々が、安全に仕事ができしかも衛生的に過ごせるように、いろいろなきまりがあります。例えば、床から2メートル以上の高いところで墜落の危険がある危険な作業をするときには、ヘルメット(安全帽)や安全ベルト(命綱)を身に付けなければなりません。また、飲み水(飲用水)については、タンクに飲み水以外を蓄えてはいけないことや、定期的に飲める水かどうかを検査するきまりがあります。
4.3 うみのルールは?(海洋汚染防止・海上災害防止)
飲み残しのジュース(180ミリリットル=0.18リットル)を海に捨てると、魚が住めるようにするために300リットルの風呂おけ13杯分の水が必要になります。また、天ぷら油0.5リットルでは、実に330杯分が必要です。汚れた海に住んでいる魚を食べると、人間の健康をとても害することになるため、ゴミを海に捨ててはいけないという世界的なきまりがあります。いろいろな生命が宿る美しい地球を守るため、ひとりひとりの小さな努力の積み重ねが大切です。