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ヤンバルの森の生きもの

 

やんばるの森は、沖縄本島の北部にあります。ここには、世界的にもめずらしい生物がたくさん生息(せいそく)しており、地球上でヤンバルの森にしか見ることのできない動植物は、192種に及びます。

 

ヤンバルクイナ

全長約30cm、くいなのなかまです。沖縄本島北部の湿(しめ)った森林に生息しています。昼は地上でエサを探し、夜は木の上で眠ります。特別天然記念物に指定されていて数はとても少ないです。

 

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【ノグチゲラ】

全長約30cm、きつつきのなかまです。沖縄本島北部の山原(ヤンバル)の森林だけに生息しています。椎(しい)、樫(かし)の暖帯林(だんたいりん)に住み、木に穴を掘って巣にしています。「キョキョ」と鳴きます。オスは頭部が赤くて体全体が暗赤色。メスは頭部が黒褐色で、オスに比べると体の赤みが少ないです。翼(つばさ)を広げると5本の白い線が現われるのが特徴(とくちょう)です。特別天然記念物に指定されていて数はとても少なく、100羽程度と推定されています。

 

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【アカヒゲ】

全長約14cm、つぐみのなかまです。種子島から沖縄に繁殖(はんしょく)しています。よくしげった林に生息しています。オスはきれいな声でさえずります。特別天然記念物に指定されています。

 

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