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3. 舶用製品の生産・輸出入バランス

韓国の舶用製品生産は、内需向けが主体となっている。1999年では生産の93%が内需向けであり、輸出向けは7%に過ぎない。このうち対日輸出について見ると、生産金額全体の1.8%に過ぎない。

他方、韓国の舶用製品需要は、国内生産を主体としているものの、1999年では全需要の75%を国内生産でカバーするにとどまっており、残りの25%は輸入に依拠している。輸入の半数弱は対日輸入となっており、1999年では日本からの輸入は、金額べースで3.59億ドル、韓国国内需要に占めるシェアは12%となっている。

このように、韓国舶用製品の国内生産は、内需を主体としており、輸出は限定的であるのに対し、逆に、韓国の舶用製品需要は国内生産品を主としながらも、全体の1/4は輸入、そのうち、半分弱は日本からの輸入に依存しており、対外依存度、対日依存度がある程度の水準に達している点が特徴である。

 

図:韓国舶用機器生産の需要先

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図:韓国舶用機器需要の供給先

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注:ちなみに、運輸省統計によると、1998年における日韓間の舶用機器輸出入金額は、日本から韓国への輸出が197億円(15億ドル)、日本の韓国からの輸入は22億円(1.7億ドル)となっている。日韓両国の統計を比較すると、日本から韓国への輸出金額は日本側統計が韓国側統計の5.2倍、日本の韓国からの輸入金額は日本側統計が韓国側統計の2.3倍となっており、共に韓国側統計の数値が日本側統計より大幅に少なくなっている。統計上の問題については後述のとおり。

資料:韓国造船機資材工業協同組合

 

 

 

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