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2] 船舶数からみた船籍/船齢構成

タンカーのうちケミカルタンカーの船舶数(370隻)について、船籍国と船齢の内訳を船舶数の多い順に表2.5-13に示し、その船齢と船舶数の関係を図2.5-7に示す。船籍国は第二船籍国を含め全部で24カ国であった。

船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全ケミカルタンカー船舶数の41.4%を占めており、リベリアが2位で18.9%を占めている。全タンカーの場合より、パナマ及びリベリアの占める割合が特に大きく、両国で約6割を占めている。日本及び極東ゾーンの諸国については、日本1.1%、韓国6.2%、中国2.2%、北朝鮮及びロシアはO隻であった。日本及び韓国を船籍とする船舶数は合計27隻で全体の7.3%を占めるにすぎないが、全船舶の場合と同様に日本や韓国では便宜置籍船を多く利用していることを考えると、実際には、両国が関係しているケミカルタンカーの航行がかなり多いと推測される。

船齢でみると、船齢20年未漕の船舶数は309隻(10年未済166隻)であり、全ケミカルタンカー船舶数の83.5%(10年未満45.1%)を占めている。船齢20年以上のケミカルタンカーの船舶数は59隻(30年以上0隻)であり、全ケミカルタンカー船舶数の15.9%である。

平均船齢でみると、ケミカルタンカ全体では11.0年と会船舶の場合の13.4年(表2.3-12参照)よりも2.4年若く、船籍別では、日本7.0年、韓国11.0年及び中国12.1年であった。

航海数でみた場合と同様、平均船齢は全タンカー(船舶数)の11.5年とあまり変わらない。

 

 

 

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