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(7) ケミカルタンカーの船籍/船齢構成

1] 航海数からみた船籍/船齢構成

タンカーのうちケミカルタンカーの航海数(7,949航海)について、船籍国と船齢の内訳を、航海数の多い順に表2.5-12に示し、船齢と航海数の関係を図2.5-6に示す。船籍国は第二船籍国を含め全部で24カ国であった。

船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全ケミカルタンカー航海数の53.2%を占めており、リベリアが3位で11.1%を占めている。ゾーン間航行の多い日本及び極東ゾーン(2.3(1)参照)については、日本0.9%、韓国13.0%、中国2.4%及びロシア0航海であった。日本、韓国及び中国を船籍とする航海数は合計で1,293航海で全体の16.3%を占めるにすぎないが、日本及び韓国ではパナマ籍船等便宜置籍船を多用しており、実際には、両国が関係しているケミカルタンカーの航行がかなりあるものと推測される。(2.2.5(2)参照)

船齢でみると、船齢20年未満のケミカルタンカーの航海数は6,966航海(10年未満4,497航海)であり、全ケミカルタンカー航海数の87.6%(10年未満56.6%)を占めている。船齢20年以上のケミカルタンカーの航海数は951航海(30年以上0航海)であり、全ケミカルタンカー航海数の12.0%である。

平均船齢でみると、ケミカルタンカー全体では9.7年で、全船舶の場合の平均船齢12.7年(表2.3-10参照)より3.0年若い。船籍別では、日本7.5年、韓国10.0年及び中国9.5年であった。米国船籍のケミカルタンカーの平均船齢が25.0年と、高船齢が目立っている。

平均船齢は全タンカーの場合の10.0年とあまり変わらない。

 

 

 

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