日本財団 図書館


(3) 船籍/船齢構成

1] 航海数からみた船籍/船齢構成

貨物船の航海数(176,242航海)について、船籍国と船齢の内訳を、1,000航海以上あった船籍国を航海数の多い順に抜粋したものを表2.4-3に示し、船齢と航海数の関係を図2.4-2に示す。船籍国は第二船霜国を含め全部で94カ国(添付資料7参照)に及ぶが、1,000航海以上あった船籍国は26カ国であった。

船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全貨物船航海数の32.5%を占めており、リベリアが4位で5.3%となっている。ゾーン別で航海数の割合の大きい日本及び極東ゾーン(2.3(1)参照)の諸国については、日本3.1%、韓国7.2%、中国9.0%及びロシア4.9%であり、これら4カ国を船籍とする航海数は合計で42,694航海で全体の24.2%を占めるにすぎないが、全船舶の項でも述べたとおり日本及び韓国ではパナマ籍船等便宜置籍船を多用しており、実際には、両国が関係している貨物船の航行がかなりあるものと推測される。(2.2.5(2)参照)

船齢でみると、船齢20年未満の貨物船の航海数は134,937航海(10年未満65,627航海)であり、全貨物船航海数の76.6%(10年未満37.2%)を占めている。船齢20年以上の貨物船の航海数は41,090航海(30年以上3,489航海)であり、全貨物船航海数の23.3%(30年以上2.0%)である。

平均船齢でみると、貨物船全体では13.0年で、全船舶の場合の平均船齢12.7年(表2.3-10参照)との差は0.3年でほぼ同じである。船籍別では、日本11.9年、韓国13.2年、中国15.2年及びロシア22.5年であり、また北朝鮮は21.9年*4となっており、ロシア及び北朝鮮を船籍とする貨物船の高船齢が目立っている。日本周辺海域を航行するロシア籍貨物船のうち、船齢20年以上の貨物船の航海数の割合は66.2%、北朝鮮籍の貨物船では60.6%*4であった。日本籍船13.9%、韓国籍船25.1%)。

 

*4)「添付資料7 貨物船 船籍/船齢(航海数)集計表」参照

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION